一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 JPALD
生活習慣病とその予防
主な生活習慣病
ニュース

がん発症のリスク、肥満が高める 【世界がん研究基金】

キーワード: 肥満症/メタボリックシンドローム がん

 世界がん研究基金(WCRF)は10月、肥満ががん発症のリスクを高めるおそれがあることを強調する報告書を発表した。

 生活習慣とがんに関する研究は、世界の9つの研究機関による学術的な調査をもとに1960年代に始められた。今回の発表は、この10年間に発表された約3,000件を加えた7,000件を解析したもの。がんの発症と野菜や肉、アルコールなどの食品の摂取や栄養摂取、運動などとの関連を5段階で評価した。

 報告書では、BMI(肥満指数)が20から25*の適正体重を維持することが、がんを予防するために重要であることが示された。肥満は食道、膵臓、大腸、乳房(閉経後)、子宮体部、腎臓の各がんの発症リスクを上げるとされた。

*日本人ではBMI 25以上を肥満としている。日本人による調査では、BMI 25で高血圧・高中性脂肪血症、27で糖尿病、29で高コレステロール血症の頻度が倍増することがわかっている。

 報告書では次のことがあきらかにされた。
  • ハムとベーコンなどの加工肉のとりすぎは大腸(結腸・直腸)がんのリスクを「おそらく確実に上げる」。加工肉をよく食べる人は、控えめにした方がよいだろう。

  • 赤身肉が大腸がんの原因となる可能性がより強まった。週に赤身肉を500g以上を食べない方がよいだろう。調理済の肉は調理前の肉700〜750gに相当する。

  • 新生児を半年間、その後も補助的に母乳で育てることが推奨される。母乳で育てることで、母親にとっては乳がん予防に、子供にとっては肥満予防につながる。

  • 栄養補助食品(健康食品)は、がん予防の観点からは特に勧められない。

  • アルコールががんの原因となる根拠がより強まった。飲酒には注意した方がよい。
 また、10年前にまとめられた報告書では野菜と果物は、がんの「発症リスクを下げる」と評価されており、今回もそれらの食品の摂取が勧められている。

世界がん研究基金
脂肪過多はがん発症につながる

[Terahata]

関連トピック

疾患 ▶ がん

2021年01月14日
【セミナーレポート】今こそ“栄養のすすめ”−ウイルス、癌、認知症に打ち克つ力を!−Web配信中! 健康と長寿によって、活力ある未来社会の実現を目指す「世界健康フォーラム2020」
2020年12月14日
【新型コロナ】がん検診の受診者が減少 このままだと死亡リスクが上昇 コロナ下でも「がん検診は必要」
2020年12月14日
肥満や糖尿病に「コーヒー・緑茶・アルコール」は良い・悪い? どれくらい飲むと健康効果を期待できる?
2020年11月26日
ウォーキングなどの運動が体と心を健康にする がんサバイバーにも恩恵 どんな運動が良いのか?
2020年11月26日
乳がんサバイバーの体験・悩み・知恵をAIで共有するエピソードバンクを開発 大学と患者グループが共同で運営

疾患 ▶ 肥満症/メタボリックシンドローム

2021年01月28日
【健やか21】「COVID-19 ワクチン接種を考慮する妊婦さんならびに妊娠を希望する⽅へ 」の提言(⽇本産婦⼈科感染症学会・⽇本産科婦⼈科学会)
2021年01月15日
【新型コロナ】医療現場での感染リスクと予防効果を解明 医療者への感染を防ぐために 健診・保健指導にも応用
2021年01月15日
【Withコロナ時代】運動・スポーツを通じて健康二次被害を防ぐポイントは? スポーツ庁がガイドラインを公表
2021年01月15日
日本人に「低炭水化物ダイエット」は効果がある? 肥満やメタボの食事療法としては勧められる?
2021年01月15日
「肥満」の原因は自分だけのものではない 子供時代の虐待体験も成人後の肥満に影響 2万人を調査
全国生活習慣病予防月間
明治PA3
新着ニュース

トピックス&オピニオン
新型コロナウイルス関連

Dr.純子のメディカルサロン こころがきれいになる医学
保健指導リソースガイド
国際糖尿病支援基金
糖尿病ネットワーク 患者さん・医療スタッフのための糖尿病の総合情報サイト
糖尿病リソースガイド 医師・医療スタッフ向け糖尿病関連製品の情報サイト
日本健康運動研究所 健康づくりに役立つ情報満載。運動理論から基礎、応用を詳細に解説
セルフメディケーション・ネット セルフメディケーションの基礎から薬の知識までさまざまな情報を提供
日本くすり教育研究所 小・中学校で「くすり教育」を担う指導者をサポート