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IDFが新しい糖尿病治療ガイドラインを発表 食後血糖値の管理を強調

キーワード: 糖尿病

 国際糖尿病連合(IDF)は9月19日、糖尿病ケアの新しいグローバル ガイドラインを、アムステルダムで開催された欧州糖尿病学会(EASD)で発表した。
 新しいガイドラインでは、糖尿病コントロールを改善し、合併症(特に心疾患)のリスクを減らすために、食後血糖値のコントロールが重要と強調した。
食後血糖のコントロールを重視
 これまでは空腹時血糖値や食前血糖値の低下を推奨することが多く、改訂前のガイドラインには食後血糖値のコントロールについての内容が少なかった。しかし、最近の研究の多くは、糖尿病患者の中の食後血糖値のコントロールとの関連を示唆している。

 糖尿病でない人では、食後血糖値が140mg/dL(7.8mmol/L)より高くなることは稀で、通常は食後2〜3時間で食前の血糖値に戻る。

 一方で、2型糖尿病や境界型(糖尿病予備群)の人では、インスリンの基礎分泌はある程度保たれていて空腹時血糖値が正常近くにコントロールされている場合でも、インスリンの追加分泌が不足している、血糖値上昇に対する反応が鈍くて追加分泌のタイミングが遅れる、肝臓での糖新生を抑えるはたらきが不足しているなどの要因により、食後高血糖が起こることが多い。

 新しいIDFガイドラインは、有力な糖尿病学会や医療機関が発表したガイドラインと同じように、食事2時間血糖値を140mg/dL(7.8mmol/L)以下に維持するよう勧告している。

 もっとも実際的な食後血糖値の測定法として、血糖自己測定(SMBG)を推奨している。SMBGによって、糖尿病患者は自分の血糖値をリアルタイムに知ることができ、血糖コントロールに役立てることができる。

 ガイドラインには食後血糖値のコントロールを目標とした一連の薬物療法についての情報も含まれている。

 ガイドライン編集委員会議長のアントニオ・セリエロ教授は「糖尿病の療養では運動、健康的な食事、体重管理が重要」と強調している。「これらは効果的な糖尿病療養のための基本となります。食後血糖値を下げるだけでなく、血圧、脂質異常の改善につながります」と語っている。

 IDFの臨床ガイドライン・タスクフォース議長のスティーブン・コラジウリ教授はこう語っている。
 「糖尿病はこれまでに人類が直面したなかで最大の疫病のひとつであり、主要な死因です。糖尿病による死者は毎年380万人に上り、多くは心疾患に関連しています。糖尿病患者と医療スタッフにとって、より良い療養を実現するために、有効な方法を適用することが重要です」。

国際糖尿病連合(IDF)

(Terahata)

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