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米国は肥満大国 成人の4人に1人が肥満

キーワード: 肥満症/メタボリックシンドローム

 米疾病管理・予防センター(CDC)は、2007年度に実施した調査で、米国成人の4人に1人にあたる25.6%が「肥満」と判明したと発表した。肥満の割合は、2005年調査の23.9%より1.7%増加した。

 調査は全米35万人以上の成人を対象に、電話での聞き取りで実施された。肥満指数(BMI)30以上を「肥満」と判定した。

BMI30以上の肥満成人の割合

U.S. Obesity Trends 1985・007
CDCホームページより
 18歳以上の肥満者の割合は、28州で25%から29%だった。地域別にみると、南部が27%ともっとも高く、アラバマ、ミシシッピ、テネシーでは30%を超えた。中西部は25%、北東部は23%だった。もっとも肥満の割合が低かった地域は22%の西部で、州別ではコロラド州の19%がもっとも低かった。

 肥満は、2型糖尿病、心臓病、脳卒中などの生活習慣病の危険因子となり、こうした病気の医療費は州や国にとって大きな負担になる。CDCの栄養・運動・肥満部門のウィリアム・ディーツ局長は「野菜や果物の摂取を増やし、運動を習慣化し、高エネルギーの食事を減らす施策を施すべきだ。健康的な体重を維持するために、砂糖で甘くした飲料の常用といった食習慣を見直す必要がある」と話している。

子供の運動量も低下
 米国では、成人だけでなく子供の肥満も増えている。国立衛生研究所(NIH)の調査などによると、過去20年間で過体重の子供の割合は、6歳から11歳の6.5%から18.8%に、12歳から19歳では5.0%から17.4%に増加したという。

 全米各地の9歳から15歳までの子供の運動習慣を調査したカリフォルニア大学サンディエゴ校の小児医学の研究者らによる発表によると、米国の15歳の子供の1日の運動時間は大幅に減っている。

 この調査は、2000年から2006年にかけて全米10都市で、1000人を越える子供や若者を対象に運動習慣などを調べたもので、「米医師会雑誌(JAMA)」に発表された。

 身体活動を分ごとに記録する加速度計を腰にベルトで装着し、子供の平日と週末の活動レベルを計測した。その結果、1日当たりの適度で活発な身体活動に費やしている時間は、9歳の子供では平日と週末を合わせて平均3時間だったが、15歳では49分35分に減り、週末に限ると35分に減少することがわかった。

 この年齢層の子供は毎日、サイクリングやウォーキング、水泳など「中度から強度の運動」を最低60分行うことが勧められている。その基準を満たしている子供は15歳では平日で3割程度で、週末にはさらに減少した。

 研究者らは「10代のうちから運動不足で肥満傾向があると、高血圧、高コレステロール血症、2型糖尿病の発症リスクが高まる」と話している。

CDCの新しいデータで米国人の肥満が増加したことが判明
9歳から15歳の子供の運動量が顕著に低下

[Terahata]

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