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脳の血流改善でアルツハイマー病を予防 米研究

キーワード: 認知症

 脳の血流量が長期にわたり徐々に減少することが、アルツハイマー病を引き起こす可能性があるという知見が米国で発表された。この研究は米科学誌「Neuron」12月26日号に発表された。

 高齢になると正常な記憶に変化があらわれ「もの忘れ」が多くなるのは誰にでも起こることだが、年相応のもの忘れでは日常生活に支障をきたすことは少ないのが特徴。一方、アルツハイマー病などの「認知症」によってもの忘れが起こっている場合は、日常生活に支障が生じてくる。老人性認知症ではアルツハイマー病はもっとも多い。

 アルツハイマー病の原因はまだよくわかっていないが、米ノースウェスタン大学(イリノイ州)のRobert Vassar教授の研究チームは、血液量の低下により脳に十分なブドウ糖が供給されないとき、生化学的な反応が連鎖的に起こり粘着性の蛋白質をつくりだすプロセスが開始されることを示唆している。

 研究者らは「elF2alpha」と呼ばれる蛋白質の変性に着目。elF2alphaは粘着性の蛋白質の塊を生みだす酵素の生成に関わるという。このメカニズムはヒトとマウスの脳のどちらにもある。

 アルツハイマー病の予防や治療に、脳への血流の改善が効果的な治療方法となるかもしれない。Vassar教授は「脳の血流を改善するために運動を習慣的に行い、コレステロールをとりすぎや高血圧に対策していれば、アルツハイマー病の予防につながる可能性がある」としている。

 米アルツハイマー病協会によると、アルツハイマー病は60歳以降に増え加齢にともないリスクが高くなる。米国の間接医療費は年間約1480億ドルに上り、ベビーブーマー世代で約1000万人が発症すると予測している。

ノースウェスタン大学プレスリリース
アルツハイマー病協会

(Terahata)

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