一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 JPALD
生活習慣病とその予防
主な生活習慣病
ニュース

【2008年国民健康・栄養調査】 中年男性の3人に1人が肥満

キーワード: 肥満症/メタボリックシンドローム 脂肪肝/NAFLD/NASH

 厚生労働省は9日、「2008年度国民健康・栄養調査」の結果概要を発表した。肥満者の割合は男性28.6%、女性20.6%で、男性の40歳代、50歳代では3人に1人が肥満となっている。

 調査は、2008年国民生活基礎調査により設定された単位区から無作為に抽出した世帯の世帯員を対象に11月に実施。調査を実施した世帯数は3838だった。
肥満:中年男性の3人に1人が肥満
  • BMI(体格指数)が25以上の肥満者の割合は、男性28.6%、女性20.6%。
     男性では40歳代が35.9%、50歳代が32.4%と高く、3人に1人が肥満となっている。年次推移をみると、男性の20〜60歳代の肥満者の割合は伸びているが、2000年以前の5年間に比べると伸び率は鈍化している。
     また、女性の40〜60歳代の肥満者の割合は21.7%で、年々減少しているが依然として20%を超えている。一方で、BMIが18.5未満のやせの割合は、20歳代が22.5%、30歳代が16.8%と高く、年次推移でも20歳代の女性で横ばいの状況にある。
    肥満・やせの割合
    2008年度国民健康・栄養調査
    2008年度国民健康・栄養調査
  • メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の該当者は、男性が25.3%、女性が10.6%で、予備群は男性21.9%、女性8.3%だった。昨年の調査に比べ男性で微減し、女性で微増した。

  • 自分を「太っている」と思う人の割合は、男性47.0%、女性52.6%。
     うち過去の自分と比べて「太っている」と思う人は、男性では40歳代が49.7%、50歳代が47.9%と半数近い。一方で、女性では40歳代が59.3%、50歳代が51.2%と男性よりも割合が高い。

  • 「体重を減らそう」と思っている人の割合は、男性で40.5%、女性で51.6%。肥満者の男性に限ると、3人に2人以上(70.2%)は体重を減らそうとしている。

  • 体重を減らすために食生活で行っていることは、男性では「食事の量を調整」(49.3%)がもっとも多く、次いで「菓子や甘い飲み物を調整」(33.9%)、「バランスのとれた食生活」(30.3%)と続く。
     一方、女性では、「夜遅い時間の食事を控えている」(49.6%)がもっとも多く、「菓子や甘い飲み物の調整」(47.5%)、「食事の量を調整」(46.2%)と続く。
歩数の平均値(20歳以上)
2008年度国民健康・栄養調査
2008年度国民健康・栄養調査
運動:「運動習慣あり」は3人に1人
  • 活動・運動については、運動習慣がある人は5年前と比べ男女とも増加しているが、3人に1人(男性33.3%、女性27.5%)にとどまる。また、意識的に身体を動かすなどの運動を「している」と回答した人の割合は、男性58.7%、女性60.5%で、男女ともに増加している。

  • 1日の歩数の平均値は、男性では7011歩、女性では5945歩で、2003年と比べそれぞれ492歩、817歩減少した。「健康日本21」では歩数の目標値を、男性9200歩以上、女性8300歩以上としており、現状ではそれぞれ2000歩以上足りていない。
喫煙率:男性は5年前より10ポイント減の36%
  • 習慣的に喫煙をしている男性は36.8%で、2003年と比べて10ポイント減少した。女性は9.1%で同2.2ポイント減少。男女合計では21.8%で同5.9ポイント減少した。いずれも、同じ条件で調査した2003年以降の調査で最低だった。

  • 喫煙率を年代別にみると男性は40代が51.9%でもっとも高く、女性は30代の18.0%が最高だった。2003年調査と比べ減少が多かった20代男性で、14.6ポイント減の41.2%だった。一方、たばこをやめたいと思う人は、男性28.5%、女性37.4%で、男性で増加した。

  • 喫煙や受動喫煙の影響については、「たばこを吸うとかかりやすくなる病気」として「肺がん」(87.5%)、「妊娠肺がんへの影響」(83.5%)、「咽頭がん」(65.9%)を挙げた人が多かったが、「脳卒中」(50.9%)「心臓病」(50.7%)「歯周病」(40.4%)は比較的少なかった。

  • 最近1ヵ月間にストレスを感じたことがあると回答した人の割合は男性で57.9%、女性で64.1%に上り、2003年と06年の調査時とほぼ同様の水準になった。1日の平均睡眠時間は、男女とも「6時間以上7時間未満」がもっとも多く、男性35.0%、女性36.5%。5時間以上6時間未満が男性22.1%、女性25.6%、5時間未満が男性5.1%、女性6.2%いた。「睡眠で休養がとれていない」と回答した人は、男性18.4%、女性19.6%だった。
平成20年国民健康・栄養調査結果の概要について(厚生労働省)
[Terahata]

関連トピック

疾患 ▶ 肥満症/メタボリックシンドローム

2021年01月28日
【健やか21】「COVID-19 ワクチン接種を考慮する妊婦さんならびに妊娠を希望する⽅へ 」の提言(⽇本産婦⼈科感染症学会・⽇本産科婦⼈科学会)
2021年01月15日
【新型コロナ】医療現場での感染リスクと予防効果を解明 医療者への感染を防ぐために 健診・保健指導にも応用
2021年01月15日
【Withコロナ時代】運動・スポーツを通じて健康二次被害を防ぐポイントは? スポーツ庁がガイドラインを公表
2021年01月15日
日本人に「低炭水化物ダイエット」は効果がある? 肥満やメタボの食事療法としては勧められる?
2021年01月15日
「肥満」の原因は自分だけのものではない 子供時代の虐待体験も成人後の肥満に影響 2万人を調査

疾患 ▶ 脂肪肝/NAFLD/NASH

2020年10月26日
毎日の歩数が多いほど死亡リスクは低下 1日の歩数を1000歩増やすだけでも効果
2020年08月28日
日本人は肥満ではなくても脂肪肝になりやすい サルコペニア予備群の段階で対策を
2020年08月12日
ウォーキングなどの運動は「魔法の薬」 座ったままの時間を減らすだけでも効果 室内運動もお勧め
2020年08月12日
全国の1万人超の健康診断の受診状況や病気予防への取組みを調査 できない理由は「何をすればよいか分からない・お金がかかる・面倒」
2020年01月09日
7月12日は「人間ドックの日」 ロゴマークの募集を開始 日本人間ドック学会
全国生活習慣病予防月間
明治PA3
新着ニュース

トピックス&オピニオン
新型コロナウイルス関連

Dr.純子のメディカルサロン こころがきれいになる医学
保健指導リソースガイド
国際糖尿病支援基金
糖尿病ネットワーク 患者さん・医療スタッフのための糖尿病の総合情報サイト
糖尿病リソースガイド 医師・医療スタッフ向け糖尿病関連製品の情報サイト
日本健康運動研究所 健康づくりに役立つ情報満載。運動理論から基礎、応用を詳細に解説
セルフメディケーション・ネット セルフメディケーションの基礎から薬の知識までさまざまな情報を提供
日本くすり教育研究所 小・中学校で「くすり教育」を担う指導者をサポート