一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 JPALD
生活習慣病とその予防
主な生活習慣病
ニュース

アジアの骨粗鬆症は30年間で2〜3倍に増加 国際調査

キーワード: 骨粗鬆症/ロコモティブシンドローム/サルコペニア

 「国際骨粗鬆症財団(IOF)」は22日付で、この30年間にアジア地域で股関節部の骨折発生率が2〜3倍に増加したことが、アジアの14の国や地域を対象とした調査であきらかになったと発表した。調査結果は報告書「アジアの骨粗鬆症の疫学・医療費・負担 2009」にまとめられた。

 アジア人では欧米人に比べ骨粗鬆症が少ないと考えられていたが、調査では脊椎骨折がアジア人でも一般化していることがあきらかになった。股関節部骨折の数は香港で3倍、シンガポールで5倍に増加し、日本でも75歳以上の高齢者で12年間に劇的に増えている。中国では50歳以上の約7000万人が骨粗鬆症で、股関節部骨折は年間約68万7000件に上る。

 増加の要因として、ビタミンDの不足と、カルシウム摂取不足を挙げている。調査対象となったアジア地区では、FAO/WHOが定めたカルシウム推奨摂取量(成人)が1日1000〜1300mgであるのに対し、平均摂取量は450mgだった。

 アジア地域の多くの国や地域で人口が増加し、寿命が延び高齢化も進んでいる。同財団は、対策を施さないと、2050年までに全世界の骨折による負傷のおよそ半数がアジア地域に集中するようになると予測している。

 この報告書は、国際骨粗鬆症財団ホームページでダウンロードできる。
The Asian Audit: Epidemiology, costs and burden of osteoporosis in Asia 2009

骨粗鬆症の予防
 骨粗鬆症の要因は遺伝因子と生活習慣と考えられており、加齢、性(女性)といった要因に、カルシウム摂取量の不足や運動不足といった生活習慣が重なると発症しやすくなる。
 日本人の食事摂取基準(2010年版)では、カルシウムの望ましい摂取量は、男性では50歳は712mg、70歳以上は722mg、女性では50歳は666mg、70歳以上は622mgとされている。カルシウム強化食品やサプリメントの過剰摂取による健康障害の懸念から耐容上限量も示されている。
 生活習慣を改善し危険因子を減らすことが骨粗鬆症の予防につながる。「規則正しい栄養バランスのとれた食事」、「牛乳・乳製品を適量摂取(牛乳なら1日コップ1杯200g程度)」、「運動や身体活動を増やし、適正体重を維持すること」などが勧められている。
「日本人の食事摂取基準」(2010年版)(厚生労働省)

国際骨粗鬆症財団(International Osteoporosis Foundation)

[Terahata]

関連トピック

疾患 ▶ 骨粗鬆症/ロコモティブシンドローム/サルコペニア

2021年01月15日
【Withコロナ時代】運動・スポーツを通じて健康二次被害を防ぐポイントは? スポーツ庁がガイドラインを公表
2020年12月14日
【新型コロナ】新型コロナとインフルの同時流行に備えて 発熱したら電話で「かかりつけ医」に相談 上手な医療のかかり方プロジェクト
2020年12月14日
【新型コロナ】医療機関への通院を抑制した人は25% コロナを契機に健康に関心をもった人も多い 健保連調査
2020年12月14日
「歯周病」が肥満・メタボ・サルコペニアを悪化させる 腸内フローラを変化させ骨格筋の代謝異常を引き起こす
2020年11月26日
日本人高齢者のフレイル割合は8.7% プレフレイルは40.8% フレイルの予防・重症化予防を推進
スローガン川柳審査中
明治PA3
新着ニュース

トピックス&オピニオン
新型コロナウイルス関連

Dr.純子のメディカルサロン こころがきれいになる医学
保健指導リソースガイド
国際糖尿病支援基金
糖尿病ネットワーク 患者さん・医療スタッフのための糖尿病の総合情報サイト
糖尿病リソースガイド 医師・医療スタッフ向け糖尿病関連製品の情報サイト
日本健康運動研究所 健康づくりに役立つ情報満載。運動理論から基礎、応用を詳細に解説
セルフメディケーション・ネット セルフメディケーションの基礎から薬の知識までさまざまな情報を提供
日本くすり教育研究所 小・中学校で「くすり教育」を担う指導者をサポート