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「軽いたばこ」に切り替える喫煙者の本音は「禁煙したい」

キーワード: 「無煙」喫煙は万病の元

 「低タール」、「ライト」などと謳うたばこに健康面での利益がないことが知られているが、「軽いたばこ」に切り替えると禁煙成功率が低下し、完全禁煙を妨げている可能性があるという研究が米国で発表された。

 調査によると、喫煙者が「軽いたばこ」に切り替える理由の43%は「禁煙したいから」というもの。「こうした考えは禁煙に対する努力と受け取れるが、皮肉なことに成功する見込みは薄い」と、研究著者の米ピッツバーグ大学(ペンシルベニア州)のHilary Tindle博士は指摘する。「喫煙者は軽いたばこであれば健康に良いだろうと考え、禁煙が難しいときの代案として受け入れてしまいがちだ」。

 調査は、米国人の喫煙状況などを調べるために、米国立がん研究所と米疾病管理予防センター(CDC)が、米国の過去1年以内の喫煙歴のある3万1000人以上を対象に2003年に実施した「Tobacco Use Supplement(TUS)」を基にしている。

 対象者に「過去1年間に禁煙を試み、その結果として禁煙に成功したか」といった質問をした。対象者の38%(約1万2000人)が軽いたばこに切り替えており、その理由は「風味が良い」が26%ともっとも多かった。5人に1人は「害の少ないたばこを吸いたい」、「完全にたばこをやめたい」という理由を挙げた。

 1年間にたばこのブランドを切り替えた人の51%は完全禁煙を試み、その比率は切り替えなかった人の41%より高かった。しかし、軽いたばこに切り替えた人で、実際に禁煙に成功した比率は46%と少なかった。

 「低タール」、「低ニコチン」を謳ったたばこ製品は、米国の市場占有率の84%を占め、「ライト」と表示したたばこも売られているという。これについてTindle氏は「喫煙者は“ライト”という表示を“害が少ない”と解釈しがちであることが、従来の研究でも示されている」と話す。しかし、発癌性のある物質の吸引量は変わらず、疾患や死亡の比率が軽減されないという指摘がある。Tindle氏によると、たばこの銘柄に関わらず、喫煙者は喫煙しない人に比べ、死亡リスクが2倍から3倍に高まるという。

 軽いたばこに切り替える喫煙者はたばこへの依存度が高く、禁煙しにくくなっている可能性があるという研究も発表されている。「健康的に生きるためには、今すぐたばこをやめるのが最善の策である」とTindle氏は述べている。

 この研究は、英医学誌「Tabacco Control(たばこコントロール)」オンライン版に11月4日に掲載された。

Switching to Low-Tar Cigarettes Halves Chance of Quitting Smoking, According to Pitt Study(ピッツバーグ大学)
Switching to "Lighter" Cigarettes and Quitting Smoking
喫煙・受動喫煙軽減センター(ReSET:ピッツバーグ大学)

(Terahata)

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