一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 JPALD
生活習慣病とその予防
主な生活習慣病
ニュース

アジア人の2型糖尿病:厳格なコントロールが糖尿病腎症を抑制

キーワード: 糖尿病

 このほど発表された中国人の2型糖尿病を対象に実施した臨床研究によると、米国糖尿病学会(ADA)が推奨するコントロール指標、すなわち▽HbA1c 7%未満、▽収縮期血圧 130/80mmHg未満、▽LDLコレステロール 100mg/dL未満、▽トリグリセリド 150mg/dL未満、▽HDLコレステロール 男性40mg/dL以上、女性50mg/dL以上を目標に治療を継続すると、糖尿病腎症を遅らせることができるという。

 この試験は、台湾彰化市などに在住する2型糖尿病の中国人男女1,290人を対象に、4.5年の期間を設け実施された。対象者は全員が2型糖尿病で、微量アルブミン尿が陰性(normoalbuminuria)と診断され、ADAが推奨する厳格なコントロール指標に取り組んだ。

 期間中に、211人(16.4%)が微量アルブミン尿が陽性と新たに診断された。ADAの目標達成と微量アルブミン尿への進行のあいだに、重要な関連がみられた。HbA1c値が7%未満(ハザード比0.729、95%信頼区間0.553-0.906、p=0.03)、収縮期血圧 130/80mmHg未満(0.645、0.491-0.848、0.002)、HDLコレステロール 男性40mg/dL以上、女性50mg/dL以上(0.715、0.537-0.951、p=0.02)という結果が示された。

 アジア人の2型糖尿病患者で、微量アルブミン尿が陰性のうちに厳格なコントロールをめざすと、どれだけ糖尿病腎症を長期にわたり予防できるかはよく分かっていない。

 湾彰化市のChanghuaキリスト教病院のShun-Jen Chang氏(内分泌代謝内科学)らは、「厳格な多因子介入(multifactorial intervention)により、糖尿病腎症への進行を抑えることができることが示された。正常アルブミン尿のうちから介入を開始するべきだ」と述べている。

Prevention of Diabetic Nephropathy by Tight Target Control in an Asian Population With Type 2 Diabetes Mellitus
Archives of Internal Medicine, Vol. 170 No. 2, January 25, 2010

[Terahata]

関連トピック

疾患 ▶ 糖尿病

2021年01月28日
【健やか21】「COVID-19 ワクチン接種を考慮する妊婦さんならびに妊娠を希望する⽅へ 」の提言(⽇本産婦⼈科感染症学会・⽇本産科婦⼈科学会)
2021年01月15日
【新型コロナ】医療現場での感染リスクと予防効果を解明 医療者への感染を防ぐために 健診・保健指導にも応用
2021年01月15日
【Withコロナ時代】運動・スポーツを通じて健康二次被害を防ぐポイントは? スポーツ庁がガイドラインを公表
2021年01月15日
日本人に「低炭水化物ダイエット」は効果がある? 肥満やメタボの食事療法としては勧められる?
2021年01月15日
「肥満」の原因は自分だけのものではない 子供時代の虐待体験も成人後の肥満に影響 2万人を調査
スローガン川柳審査中
明治PA3
新着ニュース

トピックス&オピニオン
新型コロナウイルス関連

Dr.純子のメディカルサロン こころがきれいになる医学
保健指導リソースガイド
国際糖尿病支援基金
糖尿病ネットワーク 患者さん・医療スタッフのための糖尿病の総合情報サイト
糖尿病リソースガイド 医師・医療スタッフ向け糖尿病関連製品の情報サイト
日本健康運動研究所 健康づくりに役立つ情報満載。運動理論から基礎、応用を詳細に解説
セルフメディケーション・ネット セルフメディケーションの基礎から薬の知識までさまざまな情報を提供
日本くすり教育研究所 小・中学校で「くすり教育」を担う指導者をサポート