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3月11日は世界腎臓デー:腎臓を守り、糖尿病をコントロール

キーワード: 糖尿病 CKD(慢性腎臓病) 心筋梗塞/狭心症

 毎年3月第2木曜日に行われる「世界腎臓デー」では、腎臓病の早期発見、早期治療が重要であることが世界的に呼びかけられる。2010年の世界腎臓デーは3月11日に行われ、今年のテーマは「あなたの腎臓を守り、糖尿病をコントロールしよう(Protect your kidneys: control diabetes)」。
腎臓病は自覚症状がないまま進行する
 慢性腎臓病(CKD)は、腎障害を示す所見や腎機能低下が慢性的に続く状態のこと。腎臓病が進行し、適切な治療を行わないでいると、やがて腎臓が機能しなくなる腎不全となり、人工透析や腎移植を受けなければ生きられなくなる。

 CKDは初期にはほとんど自覚症状がないまま、じわじわと進行する。尿蛋白検査で陽性反応が出たり、貧血、疲労感、むくみなどの症状が現れたときには、腎症がかなり進行している可能性がある。腎臓の働き(糸球体濾過値)が60%未満に低下すると、心筋梗塞などの心臓病の危険性も増す。

 そのため、定期的に尿検査や血液検査を受けることがとりわけ重要となる。世界腎臓デーでは、腎臓病を予防するために、次のことに注意するよう呼びかけられている。

  • 糖尿病と高血圧の治療をしっかり行う
     腎臓病が進行し腎不全となり透析療法が必要となる原因の第1位は糖尿病。透析療法を受ける患者数は全国で27万人で、その3割が糖尿病性腎症による。高血圧、肥満、脂質異常症なども腎臓病を引き起こす重要な原因となり、これらが重なり腎臓病になるとその危険性は飛躍的に高まる。

  • 腎臓病の進行は抑えられる
     腎臓病を予防するために、生活習慣の改善が重要となる。減塩や健康的な食事、たばこを吸っている人は禁煙に努めること、糖尿病や高血圧のある人は医療機関を受診して、きちんと検査と治療をすることが大切。腎機能が低下している場合には低蛋白食が必要となる。

  • 腎臓病は進行に応じて適切な治療ができる
     検査で陽性と出る前後から透析まで、腎症はいくつか段階があり、それぞれ症状と治療のポイントが違う。治療の目的は、透析が必要となる腎不全への進行を遅らせることと、心血管疾患になるのを防ぐこと。腎臓病を予防し早期発見し治療するために、糖尿病と高血圧症の患者はすべて検査を受けることが勧められている。
毎年3月第2木曜日は「世界腎臓デー」
 「世界腎臓デー(WKD)」は、腎臓病の早期発見と予防を促し、腎臓病による負担を世界的に縮小することを目的に、国際腎臓学会(ISN)と米国腎臓財団(IFKF)が2006年に設立した。世界で慢性腎臓病が原因となり心疾患で亡くなる人は、2015年までに3600万人に増えると予想されている。
世界腎臓デー(World Kidney Day)
画面をクリックするとビデオが再生されます。
 今年の世界腎臓デーは糖尿病にテーマにしている。糖尿病を慢性腎臓病に先行する重大な原因と位置付け、腎臓に関連する健康上の障害を世界規模で減らすことが呼びかけられる。

 日本のCKD患者数は約1300万人とされる。これは、成人の約8人に1人にあたる数で、腎臓病は糖尿病と並ぶ「国民病」といえる。また、人工透析を受けている患者数は毎年1万人ずつ増え続けている。このままでは数年内に30万人を突破し、国民400人に1人が人工透析を受けるようになると予想されている。

糖尿病腎症についての詳しい解説を下記で読むことができる。
糖尿病セミナー-糖尿病による腎臓の病気(糖尿病NET)

関連情報
認定特定非営利活動法人 腎臓病早期発見推進機構(IKEAJ)
社団法人 日本腎臓学会
社団法人 日本透析医学会

[Terahata]

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