一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 JPALD
生活習慣病とその予防
主な生活習慣病
ニュース

「脳トレーニング」ゲームでは効果を期待できない

キーワード: 三多(多動・多休・多接) 認知症

 思考力や記憶などの認知機能を鍛える「脳トレーニング」をうたったコンピュータゲームを利用しても、認知能力を高める効果はあまり期待できないことが、全英で1万人以上を対象に実施された研究であきらかになった。この研究は英科学誌ネイチャーに4月20日付けで発表された。

 研究チームは、18〜60歳の健康な1万1430人を3つのグループに分け、英国で販売されているコンピューターゲームを用いて1日10分の脳トレを週3日以上、6週間続けてもらい、その影響を調べた。

 1つめのグループは論理的思考、立案・問題解決能力など一般的な知的能力を高めるゲームを、2つめのグループは短期記憶や注意力、空間視覚を高めるゲームを行ってもらい、3つめのグループは脳トレとは無関係に課題を与えてインターネットで回答を調べてもらう作業をしてもらった。

 期間終了後に記憶力、推察、学習といった一般的な認知能力を測定するテストを行ったことろ、脳トレを続けたグループではほとんど向上しておらず、3グループ間での差もなかった。

 「脳トレを行った回数は結果に影響しておらず、トレーニングを重ねれば効果が上がるという仮説は覆された」とケンブリッジの医学研究審議会(MRC)の神経科学者であるエードリアン・オーウェン氏は話す。「ゲームが面白くてやっているのならかまわないが、頭を良くすることを期待しているのなら、時間とお金を無駄にするだけかもしれない」。

 加齢による影響を抑えるために、活発で知的な生活をおくることや、身体活動を行うことが効果的であることはあきらかにされている。研究者らは、「脳トレ」をうたったゲームに時間を費やすよりも、「本を読んだり、絵を描く、人に会うなど、創造的な生活をおくる方が効果があるだろう」と指摘している。

No gain from brain training(Nature News)

[Terahata]

関連トピック

疾患 ▶ 認知症

2021年01月14日
【セミナーレポート】今こそ“栄養のすすめ”−ウイルス、癌、認知症に打ち克つ力を!−Web配信中! 健康と長寿によって、活力ある未来社会の実現を目指す「世界健康フォーラム2020」
2020年12月14日
腸内フローラが「睡眠の質」に影響 腸内環境と脳は相互に作用 食事で睡眠を改善できる可能性
2020年12月14日
軽い運動を短時間しただけで記憶力を高められる 脳を標的とした運動プログラムの開発へ 筑波大
2020年10月26日
毎日の歩数が多いほど死亡リスクは低下 1日の歩数を1000歩増やすだけでも効果
2020年10月26日
肥満やメタボは認知症リスクを上昇 体重コントロールで脳機能を改善 食事と運動で対策

一無・二少・三多 ▶ 三多(多動・多休・多接)

2021年01月15日
【新型コロナ】医療現場での感染リスクと予防効果を解明 医療者への感染を防ぐために 健診・保健指導にも応用
2021年01月15日
【Withコロナ時代】運動・スポーツを通じて健康二次被害を防ぐポイントは? スポーツ庁がガイドラインを公表
2021年01月15日
「肥満」の原因は自分だけのものではない 子供時代の虐待体験も成人後の肥満に影響 2万人を調査
2021年01月15日
女性の7割が月経前に身体不調を経験 4人に1人は仕事や家事に支障が 「妊娠前(プレコンセプション)ケア」が必要 女性ビッグデータ調査
2021年01月15日
働く人がうつ病になると 「就労の継続への不安」「新型コロナは心身にストレス」 うつ病患者対象の全国調査
スローガン川柳審査中
明治PA3
新着ニュース

トピックス&オピニオン
新型コロナウイルス関連

Dr.純子のメディカルサロン こころがきれいになる医学
保健指導リソースガイド
国際糖尿病支援基金
糖尿病ネットワーク 患者さん・医療スタッフのための糖尿病の総合情報サイト
糖尿病リソースガイド 医師・医療スタッフ向け糖尿病関連製品の情報サイト
日本健康運動研究所 健康づくりに役立つ情報満載。運動理論から基礎、応用を詳細に解説
セルフメディケーション・ネット セルフメディケーションの基礎から薬の知識までさまざまな情報を提供
日本くすり教育研究所 小・中学校で「くすり教育」を担う指導者をサポート