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梅の成分に疲労を軽減する効果 和歌山県が共同研究

キーワード: 「多休」休養をしっかりとる 健康食品

 和歌山県は産学官の共同研究で、梅果実成分であるポリフェノールに肉体疲労を軽減する効果があることを、マウスを用いた実験で確かめたと発表した。研究の成果は、3月に東京で開催された「日本農芸化学会2010年度大会」で発表された。

 梅は和歌山の特産品で、国内一の収穫量・出荷量を誇る。「梅は健康に良い」と古くから言われているが、今回の研究は、梅に含まれる梅酢ポリフェノールが肉体疲労の軽減に関して効果のあることを科学的に検証したもの。

 共同研究は、近畿大学生物理工学部(紀の川市)、同先端技術総合研究所(海南市)、和歌山県工業技術センター(和歌山市)で、文部科学省の補助事業(都市エリア産学官連携促進事業)の助成を受けて行った。

 梅には多量の有機酸が含まれ、特に南高梅(なんこううめ)果実ではその含量が4〜6%になるという。梅の有機酸未熟期にはリンゴ酸が大部分を占めるが、果実が成熟するとクエン酸が増える。実験では、梅干し製造時にできる梅酢からとりだしたポリフェノール、クエン酸、その両方を含む飼料の3種を3週連続でマウスに与え、それぞれ遊泳時間の変化を調べた。

 その結果、梅酢ポリフェノールを与えた場合の持久遊泳時間は、1、2、3週すべての時点で通常のマウスを上回った。クエン酸の場合も同様の結果になった。なかでもポリフェノールとクエン酸を併用摂取させたときの効果がもっとも大きく、2週目で遊泳時間は2割以上増えた。

 酸味成分であるクエン酸は、ミトコンドリア内でのクエン酸回路(TCAサイクル)の中間体のひとつで、エネルギー産生に関係する成分でもある。

 県では研究成果を梅の売り上げ増につなげたい考えで、「今後の研究で、梅果実成分と肉体疲労軽減について詳しく解明したい。飲料や健康食品などの加工品や、梅干しや梅酒などの既存の梅加工品に、梅の効能を裏付ける健康情報を付与することで、あらためて注目される」と話している。

梅果実成分による抗疲労効果を動物実験で実証(和歌山県)

(Terahata)

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