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玄米で体重・腹囲・血圧を減らし脱メタボ 琉球大ら共同研究

キーワード: 高血圧 脂質異常症(高脂血症) 糖尿病 肥満症/メタボリックシンドローム 脂肪肝/NAFLD/NASH 食事

 玄米を食べるとメタボの改善と減量効果を得られるとする研究結果が、琉球大学医学部らの研究者らによって発表された。沖縄県はかつては“長寿県”として有名だったが、食生活の欧米化が日本でもいち早く進み、現在では肥満やメタボリックシンドロームの増加が深刻な問題になっている。研究者らは「玄米を食べることが有効な手段になる」と期待している。

 研究は、琉球大学医学部第二内科の島袋充生氏と、豊見城中央病院糖尿病・生活習慣病センターの比嘉盛丈センター長らの共同研究班がまとめたもので、3月に京都で開催された国際内分泌学会で報告したほか、4月に浦添市で開催されたシンポジウムで発表された。

 玄米は通常の精白米に比べ、食物繊維やビタミン・ミネラルが多く含まれる。食物繊維は、精白米であると茶碗に軽く1杯(100g)に0.3g含まれるが、玄米食であると1.4gと4倍以上とれる。

 食物繊維の生理的機能は生活習慣病との関連で注目されている。食事で食物繊維を十分にとると、血圧やコレステロール、食後中性脂肪、食後血糖値が高くなるのを抑える効果を期待できる。心筋梗塞や2型糖尿病の発症を減らすという報告もある。

 食物繊維を1日に18g以上とることが推奨されているが、日本人では特に20歳代から50歳代の全年齢層で足りていない。また、玄米にはアミノ酸の一種であり血圧を下げる効果のあるギャバ(GABA)が豊富に含まれることも分かってきた。

 試験は「玄米食の内臓肥満および糖脂質代謝に及ぼす影響」試験(BRAVO:Brown Rice And Visceral fat obesity in Okinawa)と名付けられ、県内のメタボリックシンドロームをもつ30〜50代の男性30人を対象に行われた。

 主食として玄米を食べ続けるグループと、通常のごはんを食べ続けるグループに分け、体重、ウエスト周囲径、血圧、食後血糖値などの変化を測定した。開始から2ヵ月後、玄米を食べたグループでは、体重が平均2.7kg減少したほか、ウエスト周囲径が1.5cm減少、血圧が6mmHg低下していた。また、悪玉とされるLDLコレステロールの減少もみられた。

 一方で、玄米食をとり続けたグループを、通常の精白米に戻したところ、2ヵ月後には体重、ウエスト周囲径、血圧、コレステロールのいずれも玄米食を始める前の水準に戻っていた。

 研究者らは「沖縄では食生活の欧米化がいち早く進み、伝統的な食習慣が失われ、代わりにファストフードの利用などが増えた。過食や脂肪の過剰摂取が増え、運動量も減少している。健康的な生活習慣に変えていく必要がある」として、「玄米食は県内で深刻な問題となっている肥満やメタボに対し有効な改善手段となる」と述べている。

琉球大学医学部 第二内科

(Terahata)

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