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ナッツ類を食べると脂質レベルが改善 米研究

キーワード: 脂質異常症(高脂血症) 糖尿病 肥満症/メタボリックシンドローム 動脈硬化 心筋梗塞/狭心症 セルフケア 健康食品

 ナッツ類をよく食べる人では血中コレステロールなどが低い傾向があることが、25の試験のデータ分析により示されたとする研究が、米国医師会が発行する医学誌「Archives of Internal Medicine」5月10日号に発表された。

 アーモンド、クルミ、ピーカンなどのナッツ類は、脂質を多く含む多脂性食品で、少量でもカロリーの多い食品だ。しかし、植物性蛋白質、不飽和脂肪酸、食物繊維、ミネラルなども豊富に含まれる。ナッツ類に含まれる抗酸化作用をもつ栄養素や植物ステロール(フィトケミカル)が、血中のLDLコレステロールを低下させ、善玉と悪玉のコレステロールのバランスを改善すると考えられている。
ナッツ類は健康的な自然食品
 ローマリンダ大学(カリフォルニア州)のJoan Sabate博士らは、7ヵ国の19〜86歳の男女583人を対象に行われた25の研究を分析し、ナッツ類の摂取とコレステロール値との関連を調べた。対象者は脂質異常症の薬物治療を受けていなかった。

 その結果、ナッツ類を1日に平均67g食べる人では、総コレステロール値が平均5.1%低く、悪玉とされるLDLコレステロールも7.4%低かった。また、LDLコレステロールの8.3%が善玉とされるHDLコレステロールに変化しており、善玉と悪玉の比率が改善していた。さらに、中性脂肪値が150mg/dL以上と高い人では値が10.2%も下がっていた。

 「食べるナッツの種類に関わらず、ナッツ類をよく食べる人では、血中脂肪値が改善していた。特に西洋式の食事をよくとっており、LDLコレステロール値が高く、BMIの低い肥満型でない人で、ナッツ類の摂取が効果をもたらす傾向がみられた」とJoan Sabate氏らは述べている。

 コレステロールや中性脂肪は血液中では「リポ蛋白」として存在する。悪玉のLDLコレステロールは低比重リポ蛋白で、動脈硬化の原因となる。「食事に介入し、血中コレステロールを低下させ、リポ蛋白(リポプロテイン)を改善することは、冠性心疾患の予防と治療の基本となる」とSabate氏は話す。

 人類がナッツ類を食べてきた歴史は長いが、現在では健康的な自然食品として見直されている。研究者らは「ナッツ類の摂取が血中脂肪やコレステロールを低下させ、冠性心疾患の危険を減らす可能性がある」と結論付けている。

Nut Consumption and Blood Lipid Levels
Archives of Internal Medicine, 2010, 170(9) 821-827
International Tree Nut Council Nutrition Research & Education Foundation(INC NREF)
国際ツリーナット栄養研究・教育財団(INC NREF)

[Terahata]

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