2010年05月13日
日本人女性の加齢による体形変化 変化が小さい女性は活動的
キーワード: 肥満症/メタボリックシンドローム 三多(多動・多休・多接) セルフケア
日本人女性は加齢によりウエスト周囲径や体重が増えていくことが、45年間にわたる計測調査であきらかになった。加齢による体形変化が少ない人は活動的な生活をおくり、規則正しい食生活を維持しているという。
女性の加齢による体型変化には一定の法則がある
1950年代生まれで現在50〜60歳になっている女性では全体に、20歳代後半時は体が細くひきしまっていたが、30歳代以降は体重、ウエスト周囲径(腹囲)、ヒップ周囲径などがどんどん増えていくことが分かった。25年間で腹囲は平均で10cm太くなり、体重は5kg増加していた。
加齢による体形変化では、ヒップ下部がたわむ→ウエスト周辺のメリハリがなくなり、ヒップ頂点が下がり、バスト下部がたわむ→ヒップが内に、バストは外に流れる、という一定の法則があることがあきらかになった。加齢で変化していく順序は同じだという。
一方で、20代から50代までの30年間を追跡した100人のなかで、体型変化が小さく、若いときの体型を維持している女性も25%いた。
加齢による体型変化が小さかった女性は、(1)体脂肪が少ない、(2)持久力、筋力があり、疲れにくい、(3)ぐっすり眠れている(上質な睡眠)、(4)ストレスをうまく消化している、(5)生活習慣病の該当者、予備群が少ないという特徴がみられたという。生活行動を詳しく追跡調査したところ、「活動的な日常生活」、「暴飲暴食をせず規則正しい食生活」といった共通点があった。
さらに同研究所によると、「加齢による体型変化が小さい人は、自分のからだに合う下着を着用していた」という。「20代用に開発されたブラジャーを40代の女性が着用するとブラジャーのパワーが全体に伝わらず、上胸まで美しく整えることができない」としている。
からだのエイジング(ワコール人間科学研究所)
(Terahata)