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女性は脳卒中の危険を軽視しがち 脳卒中の症状は突然起こる

キーワード: 脳梗塞/脳出血

 脳卒中の6つの主な兆候のうち、2つ以上を知っている米国女性は27%にとどまるという調査が発表された。10人に7人は女性の方が男性よりも脳卒中の発症が多いことを知らず、脳卒中の危険因子についての知識が不足しているという。

 調査は、米国の非営利団体「ヘルシーウーマン」(ニュージャージー州)が、全米脳卒中協会(NSA)、米国救急医学会(ACEP)に協力してもらい、米国女性の健康増進に有用な情報を得る目的で、2010年3月にオンラインで行ったもの。米国の25〜75歳の女性2000人が対象となった。

 脳卒中には以下の6つの代表的な兆候がある――

  • 突然に、顔半分がしびれたり麻痺する。感覚がおかしくなる。
  • 突然に、片方の手足の感覚がおかしくなる。からだの左右のどちらかがおかしくなる。
  • 突然に、ロレツが回らくなったり、話せなくなる。言葉や文章を理解できなくなり混乱する。
  • 突然に、片目あるいは両目が見えなくなったり、見えにくくなる。
  • 突然に、うまく歩けなくなったり、めまいが起こる。バランスをとれなくなる。
  • 突然に、経験したことのない激しい頭痛がする。

 研究グループによると、米国女性は全体に、脳卒中の症状についての認識が不足しているという。女性が脳卒中で死亡する数は乳がんの2倍になる。しかし調査によると、回答した女性は乳がんの罹病が5倍多いと考えていたという。

 また、脳卒中を起こす可能性についてあまり不安を感じていない女性が40%に上った。全米脳卒中協会のJames Baranski氏は「実際には脳卒中は男女を問わずどの年齢でも起こりうる病気だ」と指摘する。脳卒中は米国人の死因の第3位となっており、脳卒中を発症する女性は年間で女性42万5000人以上に上り、男性より5万5000人以上多い。

 さらに、女性は男性に比べて脳卒中発症後に病院で治療を受けるまでに要する時間が長く、さらに受診が遅れる可能性が高いという。ヘルシーウーマン理事のElizabeth Battaglino Cahill氏は「女性は家族の健康を優先し、自分の健康がさらされる危険を過小評価する傾向がある」と話す。

 回答者の86%は、脳へ酸素や栄養素を運んでいる血管で血液が固まり血栓ができ、血流がさえぎられることが、脳卒中(脳梗塞)の要因であることを知っていた。また、86%は自分や近くに脳卒中の症状が疑われる人がいるときは米国の緊急電話番号「911」に電話すると答えた。

 米国救急医学会理事長のAngela Gander博士は「脳に十分な酸素が供給されない脳虚血が続くと、毎分最大190万個の脳細胞が失われる。発作が起こった直後の対応がその後の経過に大きく影響する」として、「脳卒中が疑われたときは、たとえ症状がおさまったとしても、救急車を呼び一刻も早く医療機関で治療を受ける必要がある」と述べている。

Majority of U.S. Women Have Limited Knowledge of Stroke Symptoms, Risks(HealthyWomenリリース)

[Terahata]

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