2010年09月06日
地産食材の低カロリーお菓子を開発 徳島赤十字病院など
キーワード:
二少(少食・少酒) 糖尿病 肥満症/メタボリックシンドローム 健康食品 健診・保健指導
徳島県は糖尿病死亡率が全国ワースト。この状況を改善しようと、小松島商工会議所が県内の食材を使い低カロリーのスイーツを開発した。共同開発した徳島赤十字病院では病院食にもとりいれている。低カロリー食品や地産食材などが好まれる時代の流れにのせ、「まずは県内で広めたい」と同商議所は期待している。

小松島市商工会議所などが開発した「すだち風味の蒸しケーキ」
中小産業庁は、全国をターゲットに地域の新たな特産品や観光資源の開発に取り組む「地域資源∞全国展開プロジェクト」を展開している。小松島商工会議所は、2008年にプロジェクトに参加し、「メタボに本気のコマツシマ フィジカルプロテクション事業」をたちあげた。
2型糖尿病やメタボリックシンドロームの予防・改善につながるプランを「こまつしまブランド」と定め、地元食材を使った生活習慣病の改善・予防に有用な食事メニュー25種を、徳島赤十字病院の管理栄養士らと考案。
小松島市の商工会議所が2型糖尿病やメタボリックシンドロームの予防と改善につなげようと開発した「すだち風味の蒸しケーキ」は、ほろ苦いすだちの香りが口の中にひろがる米粉の蒸しケーキ。玄米からつくった甘酒を使用し、甘さを控えめにしながら、やさしい甘みがすだちの風味をひきたてている。低カロリー甘味料を使用し80gでカロリーは203kcal、脂質は1.6gで、低カロリー・低脂肪。
その他にも「山桃と阿波番茶のゼリー」(200g、約40kcal)も開発。やまももからつくったワインの色彩と風味をいかし、阿波番茶が香りをひきたてた。いずれも小松島産の米粉、スダチ、ヤマモモ、阿波番茶、和三盆糖、三温糖、玄米の甘酒など地産食材を使用している。
市内のアンケートでは、「さっぱりしていて色香も良い」、「ぜひ通販してほしい」という意見が多く、徳島赤十字病院では2月から病院食のひとつにとりいれている。
同商工会議所は、観光エリアを巡回できるウォーキングマップを医師の監修のもと作成、ホームページでも提供を開始した。ウォーキングコースは「初級」「中級」「上級」の3種類を紹介し、「旗山」や「弁慶の岩屋」といった源義経ゆかりの地を通るなど、観光スポット巡りを楽しみながら運動できるようになっている。
メタボに本気のコマツシマ!(小松島商工会議所)
メタボに本気のコマツシマ フィジカル・プロテクション事業(小松島商工会議所、地域資源∞全国展開プロジェクト)
[Terahata]