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日本人の健康への充足度は低い 9ヵ国調査

キーワード: 健診・保健指導

 「自分の健康および精神的な充足度」について「とても良い」「良い」と答えた比率は合わせて4割未満であることが、フィリップスエレクトロニクスジャパンの国際調査で分かった。日本人は現在の自分の体に健康に対する満足度は高いが、精神的充足は国際比較でも低い傾向があるという。不景気や円高、高齢化などといった社会情勢がストレスにつながっているとみられる。

 フィリップスのグループ会社が実施している「フィリップス インデックス」は、国によって異なる健康や精神的充足度に対する考え方を国際比較する調査。ある基準にもとづき集団を解析する多変量解析法を用い、健康への取組みを「現状維持派層」、「健康に関する伝統主義者層」、「健康管理に熱心な層」、「精神的充足度を自己管理している層」に分けて解析した。対象となったのは、日本、米国、ドイツ、ブラジル、中国、スペイン、オーストラリア、オランダ、ベルギーの9ヵ国。
健康への影響は「精神的」・「身体的」が高いと実感
 調査は、日本全国の18〜65歳以上の男女1000人を対象に、今年8月にインターネットで実施。それによると、自分が健康であり精神的充足を得ていると感じている人は、「とても良い」と「良い」をあわせて38%、「良くも悪くもない」も38%とほぼ同程度だった。

 この調査は米国やドイツ、ブラジルなど9ヵ国で実施されており、国際平均は約61%で、日本人の満足度が大きく平均を下回っていることがわかった。また、仕事や収入、ストレスなど17項目を設定し、健康や精神的充足度をより詳細に評価したところ、9ヵ国の平均が約54だったに対し、日本の数値は半分の約27となり、細かくみても日本人の充足度が低いことがあきらかになった。日本人では女性で数値が高く、男性で低い傾向があることが示された。

 一方で、身体的に健康であると感じている人の割合は70%に上り、女性は男性よりも身体的に健康であり、深刻になりうる問題を抱えている割合も低いことがわかった。世代別にみると、35歳頃から深刻になりうる問題を抱えている割合が増える傾向がみられた。

 5年前と比べて自分の健康や精神的な充足度がどう変わったかについては、「とても良くなった」と「少し良くなった」は19%にとどまり、「とても悪くなった」と「少し悪くなった」は2倍以上の43%に上った。

 生活のさまざま要素が及ぼす影響度について調べたところ、健康や精神的な充足度に及ぼす影響が大きいと実感されているのは、「精神的な健康」(96%)、「総合的な身体的健康」(95%)、「家族や友人との関係」(89%)、「ストレス」(91%)が上位を占めたが、得られている満足度はそれぞれ37%、31%、55%、28%で差が大きかった。

日本人は自分で健康を管理する意欲が少ない?
 日本は世界でもトップの長寿国で、男女平均の平均寿命は83歳で世界1位になっている。男性は79歳で世界4位、女性は86歳で世界1位。しかし、日本人は意外にも自分の寿命を延ばすことにそれほどこだわっていないようだ。

 「あなたは何歳まで生きると思いますか?」という質問に対して、もっとも多かった回答は「71歳から80歳」(36%)で、「あなたの寿命は両親よりも長いと思いますか?」という質問についても「両親と同じくらい」(43%)が多く、「両親よりも短いと思う」(25%)も4人に1人に上った。

 自分で健康を管理しようという意欲も低い傾向がみられた。「自身の健康に対する心がけ次第で、自らの健康は大きく左右される」と感じている人は全体では70%だが、55-64歳では68%に、65歳以上では60%に減少する。一方で、「自分の健康について、自分で何かできることはあまりない」という人は18-24歳では15%で、他の年齢層よりも多かった。

 今後の健康への脅威は「視力の低下」(51.6%)、「加齢」(40.8%)、「記憶力の減退」(33.0%)、「腰痛」(33.0%)が多く、女性は男性よりも加齢を脅威と感じる割合が高い。世代別の集計では、45〜54歳の人は「太りすぎ・肥満」を、55歳以上の人は「聴力の低下」、「高いコレステロール値」、「関節痛・関節炎」、「血圧の問題」なども脅威とみなす割合が高かった。

 自分の体調が心配なときの最初の情報入手先として、トップは「インターネット検索」(48%)で、2位が「医師」(22%)、3位が「家族や友人」(21%)となり、まず自分で調べてから病院を受診するという傾向が示された。

フィリップス インデックス:日本人の健康および精神的充足度に関する報告書2010

[Terahata]

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