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40歳以上で「運動習慣あり」は体が「若い」 文科省調査

キーワード: 肥満症/メタボリックシンドローム 身体活動・運動不足

 文部科学省は2009年度「体力・運動能力調査」を公表した。体力は成人前にピークに達し、それ以降は加齢にともない低下していくが、運動やスポーツを習慣として行っている人では、しない人と比べて体力の衰えが少ないことが分かった。特に、40歳以上の運動の頻度が高い群では、5〜20歳程度も「若い」としている。
運動習慣のある成年は「体力衰え知らず」
 調査は2009年5〜10月に6〜79歳の男女計約7万人を対象に実施。成年では約3万人を対象に体力テストを行い、100点満点でポイント化。運動する頻度を「ほとんど毎日(週3日以上)」、「ときどき(週1〜2日程度)」、「ときたまする、しない(週1日未満)」という3種類に分けて、平均ポイントを比較した。

 その結果、45〜49歳男性で運動の頻度が「週3日以上」と回答したの平均ポイントは、10歳年下の35〜39歳男性で「週1〜2日程度」の平均ポイントとほぼ同じになった。また、50〜54歳男性で「週3日以上」の平均ポイントは、35〜39歳の「週1日未満」の平均ポイントとほぼ同じという結果になった。

 女性では、運動を「週3日以上」しているという50〜54歳の群のポイントは、20歳年下の30〜34歳の「週1日未満」の群とほぼ同じだった。

 男性は20〜40歳代で平均10歳程度、50歳代以降では5歳程度、女性は20代で20歳程度、40代以降では5〜10歳程度の体力格差が出ていた。運動の頻度が増えるほど、体力低下は少なくなるが、「週1、2日程度」の場合でも、「週1日未満」よりは10歳分ほど「若さ」を維持できるという結果になった。

シニア世代でも体力は右肩上がりに向上
 60歳代以上で習慣的に運動をする人も増えており、握力や脚力などの体力テストでは、右肩上がりに向上している。バランスや柔軟性の数値も良くなっており、若い世代より体力アップ傾向が顕著だ。

 対象となったのは65歳以上の高齢者5640人。1998年度と09年度を比べると、腹筋回数は65〜69歳男性では11.97回から14.05回、女性では7.41回から8.13回に向上した。70〜74歳男性では10.44回から12.12回、女性では5.99回から7.00回となった。

 6分間の歩行距離も65〜69歳男性では588mから612mに、女性では548mから572mに。70〜74歳男性では567mから581mに、女性では519mから539mに伸びた。

 週に1回以上何らかの運動をする人の割合も60〜64歳の男性が1998年度の46.04%から59.16%に、女性が51.1%から64.81%に急増した。男女とも「健康」と意識する人ほど運動の頻度が高く、体力テストの数値も高い傾向が示された。


平成21年度体力・運動能力調査結果(文部科学省)
小中高生の10人に1人は肥満傾向児
 一方で、小中高生では肥満傾向が増え、体力や運動能力はこの数年でやや向上したが、親世代の1985年頃の水準に比べると低下している傾向が示された。体力・運動テストは小学生約1万3500人、中学生約8500人を対象に実施。
  • 10人に1人は肥満傾向児
     小学生の男子の肥満傾向児の比率の全国平均は10.2%、女子では8.0%だった。肥満傾向児の比率は都道府県で差があり、全般に北海道、東北、四国、九州で高い傾向がみられた。

     なお、都道府県ごとの肥満の比率は、成人対象の調査結果とも重なっている。地域での子供の肥満傾向は成人にも引き継がれている可能性がある。

     小学生の男子の肥満傾向児の比率が10%を超えたのは、北海道、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島、茨城、栃木、群馬、千葉、新潟、富山、山梨、和歌山、徳島、香川、高知、熊本、大分、宮城、鹿児島、沖縄。

  • 子供の体力に回復傾向
     子供の体力は、小中男女ともここ数年は回復基調にある。体格はどの年齢層も身長が伸び体重が増えており、中学生男子(13歳)の50m走で子供の体力がピークだったとされる1985年頃の水準に戻るなど、前回調査に続いて回復傾向がみられた。ただし、体力が回復したのはこの種目だけで、多くの項目でピーク時と比べると、依然低い水準だった。

  • 運動をしない子供が多く、特に女子で顕著
     1週間の運動時間を調べたところ、総時間が1時間未満の子供の比率は、小学生では男子の10.5%、女子の22.6%、中学生では男子の9.5%、女子の31.6%。運動時間の多い子供ほど、体力合計点も高い傾向がみられた。

平成21年度体力・運動能力調査結果(文部科学省)
全国体力・運動能力、運動習慣等調査(文部科学省)

(Terahata)

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