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野菜ジュースでカロテノイド濃度が上昇 発症リスクを低減

キーワード: 脂質異常症(高脂血症) 二少(少食・少酒) 糖尿病 動脈硬化 健康食品 食生活

 カゴメは、兵庫県健康財団(会長:家森幸男)との共同研究で、野菜ジュースを活用することで、血中カロテノイド濃度が上昇し、LDLコレステロールや腹囲が減少することを確かめたと発表した。特に、青年期に野菜ジュースを飲むと、生活習慣病の危険性の低減を期待できるとしている。
野菜の摂取量 青年期の若者や中年で不足
 生活習慣病の要因のひとつに不適切な食習慣があり、なかでも野菜の摂取不足があげられる。野菜にはビタミンやミネラルなどの栄養素があり、また、緑黄色野菜に多く含まれるカロテン、リコピン、クリプトキサンチンなどのカロテノイド(色素成分)には、動脈硬化を促すなど体に有害な働きをする活性酸素の発生を抑え、取り除く作用がある。

 日本人の食事摂取基準では、野菜を1日に350gとることを目標としている。しかし、実際には野菜の平均摂取量は約295gにとどまっている(2008年国民健康・栄養調査)。20歳代〜40歳代では野菜の不足は特に深刻で、目標に100gも足りていない。

 研究では、兵庫県に在住の18歳〜22歳の大学生49名人を対象に、「食事バランスガイド」を利用した野菜摂取の推奨を指導。その後、カゴメの野菜ジュース200mLを1日1本摂取する群24人(摂取群)と、摂取しない群25人(非摂取群)に分け比較した。

 試験の前後で採血、問診を行い、血中カロテノイド濃度、血糖値、インスリン抵抗性、中性脂肪、コレステロール、腹囲などのマーカーを測定した。さらに、血中カロテノイド濃度と生活習慣病関連マーカーとの相関を解析し、さらに試験前後で比較した。

 2ヵ月後に、野菜ジュースを摂取した群では血中カロテノイド濃度が有意に上昇し、LDLコレステロールは有意に減少した。腹囲、空腹時血糖でも、それぞれ有意な相関を確認した。

 血中カロテノイド濃度は、過去に実施した56歳〜83歳の43人を対象とした調査と比較したところ、青年期では約半分と顕著に低く、青年期に野菜が不足していることが示唆された。試験前後の血中カロテノイド濃度を測定した結果、摂取群と非摂取群の両方で血中カロテノイド濃度が上昇したが、摂取群ではより上昇していた。

 家森幸男氏は今回の研究について「野菜ジュースを活用することで、野菜摂取の指標である血中カロテノイド濃度が上昇し、生活習慣病のリスクの軽減が認められた。いろいろな手段を用いてより多くの野菜を摂取することが、生活習慣病のリスクの軽減につながる」として、野菜ジュースの活用は、無理せずに長期的に野菜をより多く摂取する方法として有用だと述べている。

 この研究は9月にカナダ・モントリオールで開催された第14回国際SHRシンポジウムで発表された。

カゴメ
財団法人兵庫県健康財団

(Terahata)

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