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【国民健康・栄養調査】 食事・運動を実施している人は3割未満

キーワード: 「少食」食事は腹7~8分目 「多動」身体を活発に動かす 運動 健診・保健指導 食事

 厚生労働省は「2009年国民健康・栄養調査」を発表した。食事や運動などの生活習慣改善に取り組む意欲は中高年で高まっているが、若い世代では関心が薄い傾向が示された。

 「2009年国民健康・栄養調査」は昨年11月に、国民生活基礎調査の対象地区から抽出した3785世帯を対象に実施された。集計客体数の総数は、身体状況調査 8056、血液検査 4293、栄養摂取状況調査 9006、生活習慣調査 9803。

 調査の主な内容は次の通り――

肥満(BMI25以上):男性の3割、女性の2割
 20歳以上の肥満者(BMI25以上)の割合は、男性 30.5%、女性 20.8%だった。最近の5年間では肥満者の割合の増加傾向は鈍化しているが、男性の20〜60歳代では前年比2.1ポイント増の31.7%で、この15年間で最高になった。女性の40〜60歳代では前年に比べ横ばい。
 やせ(BMI18.5未満)は男性 4.4%、女性 11.0%。20歳代女性がもっとも多く22.3%だった。
(朝食の習慣、体重管理等に関する状況)

食事や運動:「実践している」人は3割に満たない
 メタボリックシンドロームの予防や改善のための食事や運動の実践している人の割合は、男性 27.5%、女性 24.2%と3割に満たなかった。「するつもりがあり、頑張ればできる」という人は、男性 35.3%、女性 36.5%と3人に1人以上に上った。
 食事や運動への取り組みの意欲をもっていながら、「仕事が忙しい、余裕がない」といった理由で、実践しきれていない現状をうかがえる結果になった。
(朝食の習慣、体重管理等に関する状況)
体型別メタボリックシンドロームの予防や改善のための食事や運動の実践状況
2009年国民健康・栄養調査
体重管理:年齢が上がると意欲も高まる
 体重管理を実践しようと心がけていると回答した人の割合は、男性 67.8%、女性 75.6%で、2004年調査に比べ男性で7.0%、女性で5.8%増加した。
 性別にみると男性 67.8%、女性 75.6%となり、特に女性で体重管理の意欲が高まっている傾向が示された。また、年齢層別にみると、年齢が高くなるにつれ意欲が増す傾向がみられ、60歳代では男性 74.7%、女性 83.3%という結果になった。逆に、20歳代では男性 53.5%、女性 68.6%ともっとも低かった。
(朝食の習慣、体重管理等に関する状況)
体重管理を実践しようと心がけている人の割合(20歳以上)
2009年国民健康・栄養調査
適切な食事の内容・量:「知っている」が4人に3人
 自分にとって適切な食事内容・量を知っていると回答した者の割合は、男性 75.0%、女性 78.2%で、2004年調査に比べ男性で5.9%、女性で3.2%増加した。
(朝食の習慣、体重管理等に関する状況)

脂肪をとりすぎている人が3割
 脂肪からのエネルギー摂取割合を示す「脂肪エネルギー比率」が30%以上の者の割合は、成人の男性で20.0%、女性で27.6%だった。
 一般に食事でとる脂肪のエネルギー量比は全体の20%程度が良いとされている。脂肪エネルギー比率が25%未満の人の比率は、年齢層が上がるにつれ増えていき、60歳代で男性 62.0%、女性 52.9%となった。逆に、20歳代では男性 36.7%、女性 27.9%と少なく、若い世代で脂肪をとりすぎている傾向が示された。
(食生活・運動に関する状況)

食べる速さ:「早く食べる」の比率は肥満者で高い
 食事での「食べる速さ」を調査したところ、「速い」と回答した人の割合は、男性 51.8%、女性 37.4%だった。
 体型別にみると、肥満者(BMI25以上)では、「速い」と回答した者の割合は男性 63.9%、女性 46.5%だった。やせ(BMI18.5未満)や普通(BMI18.5以上25未満)の人に比べ多かった。
 今回調査は肥満と食事の早さの相関関係を示したもので、「早食いをしているから、肥満になりやすい」といった因果関係を示したものではないが、一般的に、良く噛んで時間をかけて食事をすることで、食事量抑えながら満腹感を得やすく、食後の血糖上昇を抑えられることが知られている。
(朝食の習慣、体重管理等に関する状況)
体型別食べる速さの状況(20歳以上)
2009年国民健康・栄養調査
朝食をとる習慣:若い世代で欠食が多い
 習慣的に「朝食をほとんど食べない」という成人の割合は、男性 10.7%、女性 6.0%だった。朝食をとらない人の比率は男女とも20歳代、30歳代で高く、男性(20歳代 21.0%、30歳代 21.4%)、女性(20歳代 14.3%、30歳代 10.6%)だった。
 朝食をとらない人のうち、その習慣が「小学校、または中学、高校」の頃から始まったという人は、男性32.7%、女性25.2%に上った。さらに、朝食を食べるために必要なことは、男女とも「早く寝る、よく眠る」と回答した人が多かった(男性 29.8%、女性 31.0%)。男性は女性に比べ、「家族や周りの人の支援」(男性18.6%、女性6.3%)、「残業時間の短縮など労働環境の改善」(男性17.7%、女性8.4%)との回答が多かった。
(朝食の習慣、体重管理等に関する状況)

口の中の健康:歯周炎は50歳代で1割減少
 自分の歯を20歯以上有する者の割合は、75歳〜84歳で26.8%(2004年調査比3.8%増)であり、上昇した。また、進行した歯周炎のある人の割合は、40歳代で22.8%(同6.0%減)、50歳代で32.6%(同11.0%減)だった。過去1年間に歯科健診を受けた人の割合は60歳代で41.4%(2.7%増)。
 この調査の「進行した歯周炎」は、「歯ぐきが下がって歯の根が出る」「歯ぐきを押すと膿がでる」「歯がぐらぐらする」「歯周病(歯槽膿漏といわれ治療している)」のいずれか1つ以上に該当すると回答した場合としている。
(歯の健康に関する状況)

平成21年国民健康・栄養調査結果の概要について(厚生労働省)

(Terahata)

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