一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 JPALD
生活習慣病
最近の関連情報・ニュース

新潟県の減塩運動「にいがた減塩ルネサンス」 料理コンクール

キーワード: 高血圧 CKD(慢性腎臓病) 肥満症/メタボリックシンドローム 心筋梗塞/狭心症 脳梗塞/脳出血 健診・保健指導

 日本人の食塩摂取量は年々減ってきているが、いぜんとして目標量を上回っている。塩分の過剰摂取は高血圧をまねき、脳卒中、心筋梗塞、慢性腎臓病などの原因となり、医療費の増加にもつながる。そのため、減塩メニューを普及させ、減塩対策にのりだす自治体もあらわれた。

 

「にいがた減塩ルネサンス」料理コンクール

受賞作品のレシピブック

新潟県のホームページ

日本人は食品をとりすぎている
 不健康な食生活や塩分のとりすぎは高血圧の要因になる。平成21年国民健康・栄養調査によると、日本人成人の食塩の1日平均摂取量は10.7g(男性11.6g、女性9.9g)。食塩摂取量は男女とも年々減少しているが、厚生労働省が推奨する「男性9g未満、女性7.5g未満」や、日本高血圧学会が提唱する「6g未満」に比べ、2g以上も上回っている。これは、濃口しょう油に換算すると小さじ2杯強に相当する。

 逆にいえば、食事で塩分のとりすぎを抑えれば、高血圧をうまくコントロールできる可能性がある。「減塩すると食事がおいしくなくなる」と思う人も多いが、必ずしもそうではない。酢や香辛料、柑橘類の酸味、香味野菜を上手にとりいれると、おいしく減塩食を食べられる。

減塩メニューを広め高血圧に対策
 新潟県は昨年度から「にいがた減塩ルネサンス」県民運動を始めた。県の塩分摂取量は全国平均よりやや高い11.5g。塩分摂取と関係のある胃がんの死亡率は全国でワースト4位、脳卒中死亡率もワースト7位であり、対策が求められている。

 そこで県は、「食塩摂取量1gの減少」や「野菜1皿の増加」などを目標に、中食・外食を販売する企業や保健所が連携した減塩メニュー開発や、家庭・レストランなどでの減塩料理の普及に取り組んでいる。

 野菜や果物には血圧を下げる働きのあるカリウムが多く含まれる。県の運動では、野菜を1人1日50〜70g(1皿分)増やすことを目標に、県産の野菜を利用した料理を募集し、「にいがた減塩ルネサンス」メニューとして発表した。

料理コンクールの受賞作品

丸ごと地場産!丸ごと栄養!旬菜プレート

焼き野菜と白身魚の甘酢ジュレ

茹で野菜の生姜にんにくだれ

 表彰式と入賞作品の試食会を、昨年10月に湯沢町で開催された「健康ビジネスサミットうおぬま会議2009」で実施。最優秀賞に選ばれたのは、新潟市の調理師専門学校の山井英司さんが制作した「丸ごと地場産!丸ごと栄養!旬菜プレート」。

 優秀賞に選ばれた「焼き野菜と白身魚の甘酢ジュレ」は、十日町市のかづや食堂の根津勝治さんが制作した。現在は、同店のメニューとして定着し人気を集めている。

 11月に開催した「健康ビジネスサミットうおぬま会議2010」では、荒川規矩男・日本高血圧協会理事長(福岡大名誉教授)を講師に招き市民公開講座を開き、減塩と高血圧の関係や生活習慣改善の大切さを講演してもらった。

減塩でもしっかりした味の料理を
受賞作品のレシピブックを制作
 新潟では、米・大豆のほか、ネギ、なす、枝豆、里芋、アスパラガス、ソラマメなどの野菜、カキ、ナシ、ブドウ、モモ、スイカ、イチゴなどの果物といった特産品が多い。運動では、こうした地域で生産した農産物を活用する地産地消も支援したい考えだ。

 県は、モデル企業と保健所が連携した社員食堂の減塩メニュー開発や、プロ、アマを問わず参加できる減塩料理コンクールを実施し、その入賞作品を「にいがた減塩ルネサンス料理コンクール」レシピブックにまとめた。

 今年8月に東京の青山スパイラルホールで開催された「塩を減らそう!塩分授業」(主催:「塩を減らそうプロジェクト」)でもPRブースを出展した。「減塩でも味がしっかりついていて、おいしく食べられる」と来場者に好評だったという。

 日本人が1日にとる食塩の多くは加工食品や外食が占める。食品企業や外食産業が足並みをそろえて減塩に取り組めば、減塩効果を期待できる。県民が減塩に向けた適正な知識をもつことも必要だ。

 県健康対策課では「外食では、めん類のスープやだしを全部飲んだり、味付けを確認しないままに卓上調味料を料理にかけたりすることを控えるだけでも、かなりの効果が期待できる」と述べている。

 “腹八分を意識し、体重を適正にコントロールする”、“過度の飲酒は、高血圧の原因となる。飲酒習慣のある人でも、許容飲酒量は1日当たり日本酒1合程度に抑え、週1日以上の休肝日は設ける”といった生活習慣改善も効果的だ。

 県健康対策課では「県民に適正な知識をもってもらい、各地でコンクールの受賞作品の調理実習を開催するなど、減塩に向けた県民運動を推進していく」と話す。

にいがた減塩ルネサンス!始まりました(新潟県)

(Terahata)

関連トピック

疾患 ▶ 高血圧

2019年01月18日
健康について何でも相談できる「かかりつけ医」を検索できるサイトを公開 日本臨床内科医会
2018年12月26日
「10の食品群」の栄養バランスをチェックできる無料アプリ 東京都健康長寿医療センターなど共同開発
2018年12月12日
糖尿病の食事改善をアプリで支援 金沢大学などが新たな保健指導サービス
2018年11月27日
野菜で脱メタボ 宮城県が野菜の摂取を促す「みやぎベジプラス100」
2018年11月27日
スポーツを通じて女性の活躍を促進 子育て世代もサポート スポーツ庁

疾患 ▶ 肥満症/メタボリックシンドローム

2019年01月18日
健康について何でも相談できる「かかりつけ医」を検索できるサイトを公開 日本臨床内科医会
2018年12月10日
糖尿病のある人はコレステロール管理がより重要 米国でGLが改訂
2018年12月07日
毎日30分のウォーキングが乳がんを防ぐ 女性の運動を増やすアイデア7選
2018年12月04日
糖尿病ネットワークがベトナムに進出 アジアの糖尿病医療を底上げ
2018年11月30日
糖尿病やメタボの原因糖質が判明 ジュースやお菓子が勧められない理由

テーマ ▶ 健診・保健指導

2019年01月09日
大人のがん教育を始めよう がん患者の就労問題に取り組む企業を支援 がん対策推進企業アクション
2018年12月25日
【保健師対象イベント】参加募集中! 第8回 産業保健プロフェッショナルカンファレンス「健康経営の視点での産業保健活動」
2018年11月25日
【保健師対象イベント】第7回 産業保健プロフェッショナルカンファレンス テーマ「職場巡視〜ありのままの現場を見られる産業保健師になる〜」
2018年11月14日
"防ごう、備えよう!低血糖―低血糖時のアクションプラン"公開 糖をはかる日
2018年10月19日
【健やか21】平成30年度「麻薬・覚醒剤乱用防止運動東京大会」(参加申し込み受付中)

疾患 ▶ 脳梗塞/脳出血

2019年01月18日
健康について何でも相談できる「かかりつけ医」を検索できるサイトを公開 日本臨床内科医会
2018年10月04日
【講演会レポート】「10月8日は、糖をはかる日」講演会 「"これからの"血糖コントロール」
2018年06月22日
アブラナ科野菜は「台所のドクター」 心疾患、脳卒中、がんのリスクを低下
2018年05月24日
2018年度東京CDE・CDS受験者用講習会7月より募集開始
2018年03月05日
PCSK9阻害薬の適正使用フローチャート 動脈硬化学会が見解を表明

疾患 ▶ 心筋梗塞/狭心症

2019年01月18日
健康について何でも相談できる「かかりつけ医」を検索できるサイトを公開 日本臨床内科医会
2018年12月03日
米国糖尿病学会などが心筋梗塞・脳卒中の予防キャンペーンを開始
2018年11月14日
サマータイムは「睡眠障害」の原因に 生物時計に障害 日本学術会議
2018年10月26日
2型糖尿病患者の3人に2人に「心血管疾患」のリスク 130ヵ国を調査
2018年10月04日
【講演会レポート】「10月8日は、糖をはかる日」講演会 「"これからの"血糖コントロール」

疾患 ▶ CKD(慢性腎臓病)

2019年01月18日
健康について何でも相談できる「かかりつけ医」を検索できるサイトを公開 日本臨床内科医会
2019年01月17日
慢性腎臓病(CKD)対策 透析を防ぐために「睡眠」の改善が必要 大阪大
2018年12月10日
糖尿病のある人はコレステロール管理がより重要 米国でGLが改訂
2018年11月22日
慢性腎臓病(CKD)の要因は腎臓での「エネルギー代謝障害」 新たな治療法を開発
2018年10月04日
【講演会レポート】「10月8日は、糖をはかる日」講演会 「"これからの"血糖コントロール」
全国生活習慣病予防月間
大正製薬 コバラサポート
新着ニュース
毎年2月は、全国生活習慣病予防月間
Dr.純子のメディカルサロン こころがきれいになる医学
保健指導リソースガイド
乳がん治療と乳房再建の情報ファイル
国際糖尿病支援基金
糖尿病ネットワーク 患者さん・医療スタッフのための糖尿病の総合情報サイト
糖尿病リソースガイド 医師・医療スタッフ向け糖尿病関連製品の情報サイト
日本健康運動研究所 健康づくりに役立つ情報満載。運動理論から基礎、応用を詳細に解説
大人の健康生活ガイド 30代以上の中高年者に関する健康情報を提供
セルフメディケーション・ネット セルフメディケーションの基礎から薬の知識までさまざまな情報を提供
日本くすり教育研究所 小・中学校で「くすり教育」を担う指導者をサポート
病気別BEST100サイト 知りたい病気の最新情報がすぐにわかる、病気サイトの百科事典