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トランス脂肪酸、含有量表示へ 消費者庁がガイドラインを発表

キーワード: 脂質異常症(高脂血症) 二少(少食・少酒) 糖尿病 肥満症/メタボリックシンドローム 動脈硬化 心筋梗塞/狭心症 脳梗塞/脳出血 食生活

 消費者庁は、マーガリン、ファットスプレッド、ケーキ、ドーナッツなどに含まれ、過剰摂取すると動脈硬化などを引き起こすとされるトランス脂肪酸について、食品事業者が任意で含有量を表示する際の指針をまとめた。

 「トランス脂肪酸」は、油脂類に含まれる脂肪酸の二重結合の一部がトランス型になったものをいう。トランス脂肪酸を摂取したり、飽和脂肪酸やコレステロールを過剰に摂取すると動脈硬化が進行しやすくなり、心疾患などの危険性が高まる。そのため海外には、栄養成分表示の一環としてトランス脂肪酸の含有量の表示を義務化している国がある。

 世界保健機関(WHO)は2003年に、1日当たりのトランス脂肪酸の平均摂取量は最大でも総エネルギー摂取量の1%未満とするよう勧告を行った。日本人1日当たりのトランス脂肪酸の平均摂取量は総エネルギー摂取量の0.6%程度だが、若年層や女性などでは摂取量が1%を超えているという調査結果が報告されている。

 消費者庁はこの指針をベースに、トランス脂肪酸の表示を他の栄養成分とともに義務化する方針。義務化に先立ち、なるべく指針に沿った表示にするよう関連の業界団体に要請する。

トランス脂肪酸が含まれる主な食品
【工業的に作られるもの】
 常温で液体の植物油への水素添加によって製造されたマーガリン、ファットスプレッド、ショートニングや、それらを原材料に使ったパン、ケーキ、ドーナッツなどの洋菓子。揚げ物など
 高温処理した植物油にも微量のトランス脂肪酸が含まれている。
【天然に含まれるもの】
 牛や羊などの動物では、胃の中の微生物の働きによって、トランス脂肪酸が作られる。そのため、牛肉や羊肉、牛乳や乳製品の中には微量のトランス脂肪酸が含まれている。
トランス脂肪酸の情報開示に関する指針 ポイント
【トランス脂肪酸の表示方法】
  • 食品の容器包装や、ホームページや広告に、トランス脂肪酸の含有量などを表示する。栄養表示基準に定める一般表示事項(熱量、蛋白質、脂質、炭水化物、ナトリウム)に加え、飽和脂肪酸やコレステロールの含有量も併せて表示する。表示の順番は、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、コレステロールの順。
  • 表示と実際の含有量の誤差はプラス20%までを許容範囲とする。
  • 食品100g当たり(清涼飲料水は100mL当たり)のトランス脂肪酸の含有量が0.3g未満である場合には、「0(ゼロ)g」と表示できる。
  • トランス脂肪酸には、天然由来のものと工業的に作られたものがあるが、正確に区別するのが難しいので区別して取扱わない。

【トランス脂肪酸の強調表示】
 トランス脂肪酸に関する強調表示(「含まない」、「低減された」など)をする場合は、栄養表示基準に定める一般表示事項(熱量、蛋白質、脂質、炭水化物、ナトリウム)に加え、飽和脂肪酸とコレステロールの含有量を表示する。
  • 「無」「ゼロ」「ノン」「フリー」など、トランス脂肪酸を含まないことを示す表示の条件
    ア 食品100g当たり(清涼飲料水では100mL当たり)のトランス脂肪酸の含有量が0.3g未満である場合
    イ 食品100g当たりの飽和脂肪酸の量が1.5g(清涼飲料水では100mL当たりの飽和脂肪酸の量が0.75g)未満、または当該食品の熱量のうち飽和脂肪酸に由来するものが熱量の10%未満である場合

  • トランス脂肪酸を「低減」してある等の表示の条件
     比較対照する食品名、低減量、割合を表示する。
     食品単位当たりの使用量が異なる食品を比較対照食品とし、食品単位当たりで比較して表示を行う場合には、食品単位当たりの比較であることを表示する。

栄養成分表示検討会(消費者庁)

関連情報
食品にエネルギー表示 ニューヨークはトランス脂肪酸を追放(糖尿病NET)
トランス脂肪酸「危険性はやはり明確」 “体に良い脂肪酸”をとろう(糖尿病NET)
魚を食事にとりいれると脂肪をバランス良くとれる(糖尿病NET)

[Terahata]

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