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貯筋運動で地域の健康・体力つくりを推進 貯筋プロジェクト

キーワード: 「多動」身体を活発に動かす 健診・保健指導 身体活動・運動不足

 2月に横浜で開催された「生涯スポーツ・体力つくり全国会議2011」で、地域における健康・体力つくりとして「貯筋運動プロジェクト」が紹介された。
毎日の運動で貯筋 道具のいらない筋力トレーニング
 「貯筋運動」は、福永哲夫氏(鹿屋体育大学学長)が提唱するもので、特に中高年者が習慣的に運動を行い体力を高めると、筋力が鍛えられエネルギーを消費しやすい体になり、年齢を高くなってからも骨折や転倒の予防につながるという考え方。地域のスポーツクラブなどの運動施設で、健康運動指導士を中心に普及させたい考えだ。

 貯筋運動では、筋力の衰えが始まる前に運動を始め、筋肉を貯金のように増やしていくのがコツとなる。運動器具などを使わず日常でできる筋力トレーニングが中心となる。

 福永氏によると、筋肉量は加齢とともに減少する。20歳代に比べ平均すると、膝伸展筋は1年間に1%萎縮していき、60歳代には大腿前部で10%以上、腹部で20%以上減少するという。それにともない、肘屈曲や膝伸展、ピッチ・ストライド(歩幅)といった運動能力も衰えていく。

 脚の筋肉の萎縮や筋力の低下は、高齢になってからの転倒や骨折の原因となる。また体力が低下していると、病気の発症やケガをきっかけに老化が急激に進むおそれがある。運動や身体運動を適切に実施するために、筋量と筋力が衰えないよう日頃から筋力を高めておくことが重要だ。

 貯筋運動は椅子やクッションなど、日常の環境で続けられる運動を中心に構成されている。例えば、イスを使ったスクワット、キック、直立しながら行うニーアップ、テーブルを使いながら行うカーフレイズ、クッションを使うシットアップ、うでたてなど。

 貯筋教室の参加者(平均年齢70歳)を対象とした試験では、12週間の貯筋運動により30秒上体起こしテストの記録は5回未満から15回以上に向上したという。

 参加者がトレーニングの効果を測る体力測定(残高チェック)を行うことで、自分の体の変化を理解し、また、トレーニングの効果を測る体力測定(貯筋通帳)により、参加者のやる気を引き上げるのに役立つ。

 「高齢者向けの健康増進事業」を実施する地方自治体が増えており、今後は「貯筋教室を地域の公民館や保健センターなどにも広げたい」としている。

生涯スポーツ・体力つくり全国会議2011 第5分科会
地域における健康・体力つくり〜貯筋プロジェクト

日時:平成23年2月3日
会場:横浜ロイヤルパークホテル(神奈川県)
パネリスト:
(1)「総合型地域スポーツクラブで行う貯筋運動プロジェクトの効果」
福永哲夫 (鹿屋体育大学 学長)
(2)「総合型地域スポーツクラブで行う健康・体力つくり事業の効果」
松本 弘志 (NPO法人高津総合型スポーツクラブSELF 理事)
(3)「健康運動指導士が総合型地域スポーツクラブで仕事をすること〜外から見た総合型地域スポーツクラブ」
梅田 陽子 (健康運動指導士・トータルフィット株式会社 代表取締役)

貯筋運動プロジェクト((財)健康・体力づくり事業財団)

(Terahata)

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