2011年05月20日
「プラス1000歩チャレンジ」で肥満やメタボを改善 【富山市】
キーワード: 肥満症/メタボリックシンドローム 脂肪肝/NAFLD/NASH 「多動」身体を活発に動かす 身体活動・運動不足
富山市は市民に今より1000歩多く歩いてもらう健康づくり運動「プラス1000歩チャレンジ」を行っている。
歩数を1日1000歩増やす運動 3ヵ月間で修了証
運動は、2型糖尿病やメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を予防・改善するために効果的だ。なかでもウォーキングは、いつでも取り組める身近な運動として人気がある。内閣府が2009年に発表した世論調査でも、ウォーキングは取り組んでいる運動の1位(48%)に挙げられた。
一方、富山県の2008年の調査によると、県の生活習慣病による入院受療率は1543で、全国の1145より高い。入院では脳卒中、がん、心臓病、外来では高血圧、糖尿病、心臓病が多く、生活習慣病の患者が占める割合が高い。
そこで市では、もっと歩く習慣をつけもらおうと、「プラス1000歩チャレンジ」運動の参加者を今月末まで募集している。いつもよりも1000歩以上多く歩くことを目標にするキャンペーンで、昨年9月に開始した。
キャンペーンは40歳以上の市民1000人を対象に実施。参加者に記録表を配布し、最初の1週間で基本となる1日平均の歩数を記録してもらう。その基本歩数にプラス1000歩を目標に、3ヵ月間ウォーキングに取り組んでもらう。記録を市内の保健福祉センターなどに提出し、3ヵ月のうち60日以上「プラス1000歩」を達成すると、チャレンジ賞(修了証)のほか抽選で賞品も贈られる。
特に北陸は冬場の天候が悪く公共交通が乏しい地域があり、乗用車が普及したために、市民の1日の平均歩数が減少しているという。1000歩のウォーキングは時間すると10分、距離にすると400メートルほど。この運動量であれば毎日無理なく取組める。
昨年度のキャンペーンには1308人が参加し、うち294人が達成した。482人が回答したアンケート調査では、1日平均歩数は6539歩だった。54%の人が体重が減少したほか、腹囲、体脂肪率とも約57%が減少した。
参加者の感想も上々で、「目標があるとやる気がでてくる」、「歩数計をつけると1歩でも多くと思うようになった」、「ウォーキングで体重・腹囲が減るのを実際に確かめられたのは嬉しい」との感想も寄せられたという。
同市保健所では「ウォーキングを通じて体を動かす意識を高めてもらいたい。メタボリックシンドロームの予防・改善への第一歩として取り組んでほしい」と話している。
プラス1,000歩富山市民運動
プラス1,000歩チャレンジの申込方法、参加者のコメント、昨年度のキャンペーンの報告、アンケート調査の結果、市内のウオーキングマップをみることができる。電子掲示板で参加者のコメントをみることもできる。
プラス1,000歩チャレンジの申込方法、参加者のコメント、昨年度のキャンペーンの報告、アンケート調査の結果、市内のウオーキングマップをみることができる。電子掲示板で参加者のコメントをみることもできる。
[Terahata]