2011年05月25日
階段に消費カロリーを表示「もっと階段を使って」 【京都市】
キーワード: 肥満症/メタボリックシンドローム 三多(多動・多休・多接) 身体活動・運動不足
京都市は地下鉄の階段に消費カロリーやメッセージを表示し、階段の利用を促すプロジェクトを開始した。
消費カロリー計算シート
(京都市交通局)

京都市は今年4月、地下鉄・市バスの増客を目指し「京都市地下鉄5万人増客推進本部」を立ち上げた。公募に応えた市職員のうち19人が若手職員チームを結成。チームで知恵を出しあい、今回の「燃え燃えプロジェクト」を企画した。
市によると、地下鉄は地上からホームまで階段があり、自動車などの交通機関と比べ「ホームまで遠い」、「時間がかかる」といった先入観をもたれやすいという。そこで、地下鉄に親しんでもらい、利用を促すために、市内の地下鉄駅の階段に消費カロリーとメッセージを表示した。
「階段を使うことで健康になれるというプラスイメージに転換し、もっと階段を利用してもらいたい。エレベーターやエスカレーターの混雑の緩和もはかれる」としている。
階段の利用することで得られる健康効果を分かりやすくするため、階段を一段上ることで消費するカロリーを一段毎に表示した。段数を記録すると合計の消費カロリーがわかる計算シートも交通局ホームページからダウンロードできるようにした。
カロリーとメッセージを表示したのは、地下鉄烏丸線「京都駅」「四条駅」、地下鉄東西線「京都市役所前駅」など。
階段利用を継続してもらうために、市民参加型の企画「燃え燃えプロジェクト 30日間チャレンジへGO!」も6月30日まで実施する。計算シートに利用状況を入力し、30日分の実施結果を送付すると、抽選で10人に交通局オリジナルグッズを進呈する。
京都市交通局 燃え燃えプロジェクト
(京都市交通局)

階段の上がり下りで、1段当たり上りは0.1kcal、下りは0.05kcalを消費すると想定している。段数はホーム階から改札階まで。
(Terahata)