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今年の夏も熱中症に注意 熱中症対策マニュアル

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 節電と猛暑が重なり、熱中症対策が急務になった今年の夏。特に体力の低下した高齢者や、糖尿病など慢性疾患のある人は、室内にいただけでも熱中症を発症しやすい。地域で熱中症防止を呼びかける動きも活発になっている。

 厚生労働省の調査によると、昨年は記録的な猛暑の影響で、熱中症の死者数は2007年の904人を上回る1718人となり、統計をとりはじめた1964年以降もっとも多い人数となった。

 気象庁は今年の6〜8月の平均気温は、平年並みか高いと予報している。さらに今年の夏は、3月に起こった東日本大震災の影響で電力供給が低下し、エアコンなどの使用の抑制が予想されている。

 重症の熱中症のために搬送が集中したのは、梅雨明けの7月下旬頃から。暑さに慣れていない高齢者を中心に重症患者が多発した。気温の高い日が続くこれからの時期に備え、1人ひとりが熱中症予防をこころがけ、対策することが大切となる。

こんな症状が出ているときは熱中症の疑いが
 自分の体調の変化に気をつけ、周囲の人にも気を配り、予防を呼びかけあうことが大切。
  • 熱中症は、高温多湿な環境にいて、体内の水分や塩分(ナトリウム)のバランスが崩れたり、体調が良くない、暑さに体がまだ慣れていないとった、体温調整機能がうまく働かないこときに発症しやすい。

  • 熱中症の症状はめまい・失神、高体温、筋肉痛・筋肉の硬直、大量の発汗、頭痛・吐き気・嘔吐、倦怠感・虚脱感、意識障害・痙攣・手足の運動障害など。

  • 急に暑くなった日には要注意。しかし、晴天の日に屋外で活動しているときだけでなく、就寝中など室内でも熱中症を発症することがある。
     昨年は室内で熱中症を発症し救急搬送された患者も多かった。室内にいるときも注意が必要となる。
熱中症を防止する対策 基本は「水分補給」と「暑さを避けること」
 熱中症は、適切な予防をすれば防ぐことができる。

熱中症を防止する7ヵ条
1こまめに水分の補給をする
2こまめに体温を測定する
3通気性の良い、吸湿・速乾性のある衣服を着用する
4外出時には帽子を着用したり、日傘を使う
5エアコンや扇風機を使用し温度を調整する
 節電を意識しすぎて健康を害することのないよう、気温や湿度の高い日には、無理にがまんせず、適度にエアコンや扇風機を使用して暑さを避け、体内の熱を外に逃がす工夫をすることが大切。
6緊急の場合には、涼しい場所へ避難
 自治体は、地域の公民館や図書館、コンビニエンスストア、飲食店、薬局、理・美容所などに対して、避難所(シェルター)の協力を呼びかけている。
7熱中症予防を呼びかけあう
 1人ひとりが周囲の人に気を配り、熱中症の予防を呼びかけあうことで、熱中症を防ぐことができる。
 熱中症になった人がいるとき処置は、(1)涼しい場所へ避難、(2)衣服を脱がせ、体を冷やす、(3)水分・塩分を補給。
 自力で水を飲めない、意識がない場合は、ただちに救急隊を要請する。
糖尿病の人は特に熱中症に注意が必要
 特に熱中症にかかりやすいのは高齢者、糖尿病など慢性疾患のある人、小児など。昨年、熱中症で医療機関に搬送された患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者だった。高齢の人は暑さや水分不足に対する感覚機能が低下しており、暑さに対する体の調整機能も低下している。

 糖尿病など慢性疾患のある人では、次の工夫も役立つ――

  • 夏場は、汗の量に見合う水分補給をする。カロリーのない水を飲んで、体重が増えることはない。

  • スポーツドリンクは水分と塩分(ナトリウム)を同時に補えるので効果的だが、糖質(果糖など)が多く含まれるものもある。スポーツドリンクには100g中5g〜10g(20〜40kcal)の糖質が含まれるものがあり、多量に摂取すると高血糖になるおそれがある。

  • ビールは利尿作用が強く、尿で排泄される水分の量が多くなるので水分補給にならない。コーヒーなどカフェインの入った飲料も排尿を増やす。喉が渇いていると飲む量が多くなり、エネルギーの摂取量も増えてしまう。
熱中症予防・対策リンク集
暑さ指数(WBGT)予報、熱中症患者速報、熱中症環境保健マニュアルなど
 WBGT(湿球黒球温度)値は、気温、湿度、幅射熱から算出される暑さ指数で、熱中症予防のために、運動や生活活動の強度に応じて基準値が定められている。
天気予報、気象情報、異常天候早期警戒情報など
全国の熱中症救急搬送に関する情報

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