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高血圧学会が食品栄養成分表示に食塩相当量の表示義務化を要望

キーワード: 高血圧 二少(少食・少酒)

 健康増進法に基づく食品の栄養成分表示のうち、塩分については現在、ナトリウム量で表示することになっているが、日本高血圧学会はこのほど、これを食塩量で表示することを義務化するよう、消費者庁などに要望書を提出した。ナトリウム量から食塩量を算出するには複雑な計算が必要であり、高血圧の予防・治療に重要な減塩推進活動の妨げとなっている可能性があるため。
いまだに多い日本人の食塩摂取量
 高血圧は国内で患者数は4,000万人を超えると推計されており、日本の「国民病」。脳卒中を初めとする循環器疾患の予防と治療にとって、血圧を上昇させる食塩の過剰摂取を控えることが欠かせない。国民の平均血圧が2mmHg下がるだけで脳必中による死亡が6.4%減り、脳卒中罹患者が年間約2万人ずつ減るとの予測もある。

 しかし、日本人の1日あたりの平均食塩摂取量は、減塩運動が進んできたとは言えいまだ10.7g。これは日本高血圧学会が高血圧治療における推奨値として掲げる「1日6g未満」に遠く及ばず、厚生労働省が策定した「日本人の食事摂取基準」の目標である「男性9.0g未満、女性7.5g未満」にも到達していない。

 
現状の栄養成分表示では食塩量の把握が事実上困難
 国民病である高血圧とその合併症を減らすには、より一層の減塩推進活動が求められる。ところが現在、国内で販売される食品の栄養成分表示に記載されている塩分はナトリウム量(単位はミリグラム)で表されており、これを食塩量にグラム換算するには、

ナトリウム量(mg)×2.54÷1,000=食塩相当量(g)

という煩雑な計算が必要。この式は一般には理解し難く、減塩に取り組もうとする消費者が自分で換算することは事実上困難で、さらにはナトリウム量を食塩量だと誤認すると、かえって食塩過剰摂取になる恐れもある。

 一方、イギリスなど海外では既に、国民的な減塩活動のために、表示をナトリウム量から食塩相当量に切り換えた先進的な国もある。

関連55学会・団体の賛同を得て、消費者庁・内閣府・厚生労働省に要望書
 こうした背景から日本高血圧学会は、減塩推進活動の一環として関連のある55の学会や職能団体の得て、7月15日、消費者庁・内閣府・厚生労働省に要望書を提出した。同学会では、「一般国民および高血圧患者が自ら減塩を実践するには、食品から摂る食塩量を適切に把握できる環境が必要で、そのためには栄養成分表示における食塩相当量の記載義務化が必須と考えられる」としている。

関連情報
日本高血圧学会

(mhlab)

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