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親が生活習慣を改善すると子供も変わる 【川崎市】

キーワード: 三多(多動・多休・多接) 健診・保健指導 抗加齢(アンチエイジング)

 神奈川県川崎市は、食事や睡眠など親の生活習慣が子供に及ぼす影響について、市内約7000世帯を対象に追跡調査を行った。親の生活習慣が子供の生活リズムにも大きく影響することがあらめて浮き彫りになった。
親の生活リズムが良いと子供も健康的
 調査は2回に分けて行われた。1回目の調査(ベースライン)は2007年6月〜2008年1月に、1歳6ヵ月児健診を受診した9007人を対象にアンケート調査を行い(解析したのは7016人)、親子の起床・就寝・朝食摂取状況、運動などの生活習慣について調査を調べた。

 2回目の調査(追跡)は2008年12月〜2009年7月に、3歳児健診を受診した8973人(解析したのは6615人)を対象に実施。母・父・子の睡眠時間や起床・就寝時間、朝食の摂取状況を調べ、父母には喫煙や飲酒の習慣、間食、運動やストレスなどについても聞いた。

川崎市が制作したパネル
 1回目調査の際にリーフレットやパネルなどを使い生活リズムについて保健指導を行った。1回目、2回目ともに調査した児童が2885人おり、保健指導の影響を縦断調査として解析した。

 その結果、母親の朝食の摂取率が高く、起床・就寝時間などの生活リズムが良いと、子供の生活習慣も良好である傾向がみられた。子供の成長発達に望ましいとされる「睡眠時間9時間以上」の子供の割合は、1歳6ヵ月児では94%、3歳児では92%だった。母親の睡眠時間が「6時間以上」の場合に限ると95%に上昇したのに対し、「6時間未満」では88%に低下した。3歳児健診時の調査でも同様に、母親が睡眠時間を十分にとっていると子供の睡眠も良好である傾向がみられた。

 また、やはり1歳6ヵ月児健診の調査で、「朝食を食べない」と答えた母親の家庭は、子供が「朝食を週に数回しか食べない」ケースが19%で、「食べない」も6%に上った。これに対し母親が「朝食を食べる」と答えた家庭では、子供が「週に数回しか朝食を食べない」ケースは5%で、「食べない」はゼロだった。

保健指導は母子の両方に効果がある
 保健指導の効果については、親の生活習慣が子供に与える影響について面接やパンフレットで説明すると、子供の睡眠時間や朝食の摂取で改善がみられ、早起きの子供の数が約3倍になった。母親も保健指導を受けることで起床時間やストレス、身体活動などが改善し、父親でも起床・就寝時間、睡眠時間で改善傾向がみられた。

 父親と子供の生活習慣でも関連がみれた。父親が朝食を毎日とっており、早寝・早起きであると、子供の生活習慣も良好である傾向がある。また、夫婦間では、妻の朝食の摂食率が高いと夫の生活習慣もよい傾向がみられた。

 また、子供の生活習慣が良好で、早寝・早起きをして睡眠時間も十分にとっていると、体を使って遊ぶ割合が高くなり、早寝・早起きなど健康的な生活リズムの維持が子供の身体活動の増加にもつながるという結果になった。

 市健康増進課は「子供の生活に果たす親の役割は大きいことをあらためて確認できた。家庭のキーパーソンであるお母さんに対する保健指導などの介入は特に重要。生活習慣を改善するために、家庭や地域の連携による取り組みも必要となる。今後も効果的な指導方法を検討したい」としている。

かわさき健康ニューファミリー事業・第2次計画報告書について(親子の生活習慣調査)(川崎市 2011年7月5日)

 川崎市「かわさき健康ニューファミリー事業」は、親世代が家庭で健康的な生活習慣を身につけ子世代に伝えることを目標に、2000年度から10年計画として開始された。2007年度〜10年度の第2次計画では「生活習慣・生活リズム」に着目した保健指導を強化した。

(Terahata)

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