一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 JPALD
生活習慣病とその予防
主な生活習慣病
ニュース

日本人の平均寿命 男性は世界4位、女性は1位 【簡易生命表】

キーワード: 二少(少食・少酒) 心筋梗塞/狭心症 脳梗塞/脳出血 がん 「無煙」喫煙は万病の元 三多(多動・多休・多接) 抗加齢(アンチエイジング)

 2010年の日本人の平均寿命は女性が86.39歳、男性が79.64歳だったことが、厚生労働省が発表した「平成22年簡易生命表」で分かった。心疾患や脳血管疾患などの予防・治療が平均寿命の伸長に付与し、日本人の平均寿命は、男性では世界4位、女性では1位となっている。
男性の72%、女性の86%は75歳まで生きる
 2010年の日本人の平均寿命は女性が86.39歳、男性が79.64歳だったことが、厚生労働省が発表した「平成22年簡易生命表」で分かった。平均寿命は、その年に生まれた0歳の子供が統計的に何年生きられるかを示す。

 日本人の平均寿命は、2005年のインフルエンザ流行で死亡数が増えたのを除けば、男女ともに1940年代後半から一貫して伸長してきた。しかし2010年は前年に比べ女性は0.05歳縮み、全年齢で前年を下回った。一方、男性は0.05歳延び、5年連続で過去最高を更新した。

 厚労省によると、7、8月の記録的な暑さが原因とみられる熱中症、肺炎、心疾患による高齢者の死亡が、前年より増えたことが影響しているという。2011年は東日本大震災が発生したため、平均寿命にも影響を及ぼす可能性がある。

 65歳まで生存する人の割合は、男性が86.9%、女性が93.6%。75歳まで生存する人の割合は、男性が72.1%、女性が86.5%となっている。

 諸外国・地域との平均寿命の比較は、国により作成基礎や期間が異なるので難しいが、簡易生命表の資料によると、男性は香港(80.0歳)、スイス(79.8歳)、イスラエル(79.7歳)に次いで4位だった。女性は26年連続で世界1位で、以下は香港(85.9歳)、フランス(84.8歳)、スペイン(84.6歳)が続く。

予防や治療で3大死因を克服すれば余命を延ばせる
 人はいずれ何らかの死因で死亡することになるが、生命表の上で、ある年齢の人が将来どの死因で死亡するかを計算し、確率であらわしたものが死因別死亡確率。

 平成22年の死亡確率の高い順にみると、65歳の男性では、がん(悪性新生物)29.17%、心疾患14.82%、肺炎13.62%、脳血管疾患10.08%となり、65歳の女性では、心疾患19.69%、がん(悪性新生物)18.64%、肺炎11.81%、脳血管疾患11.79%となっている。3大死因(悪性新生物、心疾患、脳血管疾患)に限ってみると、死亡確率は65歳の男性では54.07%、女性では50.12%となっている。

 死因を克服すれば、平均余命を延ばすことができる。生命表では各死因のために失われた平均余命を計算し、平均余命の延びとして示している。

 失われた平均余命の長い順に死因を並べると、65歳の男性では悪性新生物、心疾患、肺炎、脳血管疾患の順に、65歳の女性では悪性新生物、心疾患、脳血管疾患、肺炎の順になる。この数年の傾向では、心疾患や脳血管疾患などで亡くなる割合は低下しており、平均寿命を延ばす方向にはたらいている。

 これらの死因を克服できたときの平均余命の延びを疾患別にみると、65歳の男性では、がん3.05年、心疾患1.17年、脳血管疾患0.78年となる。65歳の女性では、がん2.04年、心疾患1.54年、脳血管疾患0.90年。3大死因(悪性新生物、心疾患、脳血管疾患)に限ってみると、65歳男性では6.30年、65歳女性では5.55年となり、75歳男性では4.83年、75歳女性では4.70年となる。

死因を除去した場合の平均余命の延び(65歳・75歳)
平成22年簡易生命表の概況(厚生労働省)
[Terahata]

関連トピック

疾患 ▶ がん

2021年01月14日
【セミナーレポート】今こそ“栄養のすすめ”−ウイルス、癌、認知症に打ち克つ力を!−Web配信中! 健康と長寿によって、活力ある未来社会の実現を目指す「世界健康フォーラム2020」
2020年12月14日
【新型コロナ】がん検診の受診者が減少 このままだと死亡リスクが上昇 コロナ下でも「がん検診は必要」
2020年12月14日
肥満や糖尿病に「コーヒー・緑茶・アルコール」は良い・悪い? どれくらい飲むと健康効果を期待できる?
2020年11月26日
ウォーキングなどの運動が体と心を健康にする がんサバイバーにも恩恵 どんな運動が良いのか?
2020年11月26日
乳がんサバイバーの体験・悩み・知恵をAIで共有するエピソードバンクを開発 大学と患者グループが共同で運営

一無・二少・三多 ▶ 「無煙」喫煙は万病の元

2021年01月15日
喫煙が「排尿症状」の悪化の要因に とくに若年男性でタバコの悪影響は深刻 世界初の大規模研究を実施
2021年01月15日
女性の7割が月経前に身体不調を経験 4人に1人は仕事や家事に支障が 「妊娠前(プレコンセプション)ケア」が必要 女性ビッグデータ調査
2020年12月18日
【新型コロナ】日本のワクチン開発はここまで進んでいる 日常での感染防止をしっかり続ける必要が
2020年12月14日
【新型コロナ】がん検診の受診者が減少 このままだと死亡リスクが上昇 コロナ下でも「がん検診は必要」
2020年11月06日
【2019年国民健康・栄養調査2】男性の38%、女性の41%が「睡眠時間が6時間未満」 喫煙率は10年間で最低を更新

一無・二少・三多 ▶ 二少(少食・少酒)

2021年01月15日
日本人に「低炭水化物ダイエット」は効果がある? 肥満やメタボの食事療法としては勧められる?
2021年01月15日
女性の7割が月経前に身体不調を経験 4人に1人は仕事や家事に支障が 「妊娠前(プレコンセプション)ケア」が必要 女性ビッグデータ調査
2021年01月15日
働く人がうつ病になると 「就労の継続への不安」「新型コロナは心身にストレス」 うつ病患者対象の全国調査
2020年12月18日
【新型コロナ】日本のワクチン開発はここまで進んでいる 日常での感染防止をしっかり続ける必要が
2020年12月14日
【新型コロナ】がん検診の受診者が減少 このままだと死亡リスクが上昇 コロナ下でも「がん検診は必要」

一無・二少・三多 ▶ 三多(多動・多休・多接)

2021年01月15日
【新型コロナ】医療現場での感染リスクと予防効果を解明 医療者への感染を防ぐために 健診・保健指導にも応用
2021年01月15日
【Withコロナ時代】運動・スポーツを通じて健康二次被害を防ぐポイントは? スポーツ庁がガイドラインを公表
2021年01月15日
「肥満」の原因は自分だけのものではない 子供時代の虐待体験も成人後の肥満に影響 2万人を調査
2021年01月15日
女性の7割が月経前に身体不調を経験 4人に1人は仕事や家事に支障が 「妊娠前(プレコンセプション)ケア」が必要 女性ビッグデータ調査
2021年01月15日
働く人がうつ病になると 「就労の継続への不安」「新型コロナは心身にストレス」 うつ病患者対象の全国調査

疾患 ▶ 脳梗塞/脳出血

2020年12月24日
【新型コロナ】年末年始は「真剣勝負の3週間」 みんなで危機感を共有しコロナ収束の突破口に
2020年12月24日
【新型コロナ】医療機関の受診控えで健康リスクが上昇 日本医師会は安心マークを発行「感染防止を徹底しているから、安心して来て」
2020年11月26日
納豆などの「発酵性大豆食品」が循環器疾患や脳卒中のリスクを低下 日本人8万人を調査
2020年11月26日
「循環器病対策推進基本計画」を決定 健康寿命の3年延伸と循環器病死亡率の減少を目指す
2020年10月26日
毎日の歩数が多いほど死亡リスクは低下 1日の歩数を1000歩増やすだけでも効果

疾患 ▶ 心筋梗塞/狭心症

2020年12月24日
【新型コロナ】年末年始は「真剣勝負の3週間」 みんなで危機感を共有しコロナ収束の突破口に
2020年12月24日
【新型コロナ】医療機関の受診控えで健康リスクが上昇 日本医師会は安心マークを発行「感染防止を徹底しているから、安心して来て」
2020年12月14日
【新型コロナ】新型コロナとインフルの同時流行に備えて 発熱したら電話で「かかりつけ医」に相談 上手な医療のかかり方プロジェクト
2020年12月14日
【新型コロナ】ワクチンがついに実用化 海外では有効性の高いワクチンが利用可能に ワクチン接種には課題も
2020年11月26日
納豆などの「発酵性大豆食品」が循環器疾患や脳卒中のリスクを低下 日本人8万人を調査

テーマ ▶ 抗加齢(アンチエイジング)

2018年08月24日
簡単な体力テストで糖尿病リスクが判明 握力やバランス感覚が重要
2018年08月06日
2016年度の特定健診の実施率は51.4% 特定保健指導は18.8%で伸び悩み
2018年08月06日
「社会的な孤立」「閉じこもり」は危険 高齢者の死亡リスクが2倍超に
2018年06月22日
「老年医学推進5ヵ年計画」を学会が発表 人生100年時代の高齢者医療
2018年06月13日
水虫に対策するための8つの方法 高齢者の「白癬菌」は要介護のリスクに
全国生活習慣病予防月間
明治PA3
新着ニュース

トピックス&オピニオン
新型コロナウイルス関連

Dr.純子のメディカルサロン こころがきれいになる医学
保健指導リソースガイド
国際糖尿病支援基金
糖尿病ネットワーク 患者さん・医療スタッフのための糖尿病の総合情報サイト
糖尿病リソースガイド 医師・医療スタッフ向け糖尿病関連製品の情報サイト
日本健康運動研究所 健康づくりに役立つ情報満載。運動理論から基礎、応用を詳細に解説
セルフメディケーション・ネット セルフメディケーションの基礎から薬の知識までさまざまな情報を提供
日本くすり教育研究所 小・中学校で「くすり教育」を担う指導者をサポート