一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 JPALD
生活習慣病とその予防
主な生活習慣病
ニュース

「ロコモ」問診票作成ツール公開 1日3分トレーニングでロコモ予防

キーワード: 骨粗鬆症/ロコモティブシンドローム/サルコペニア 三多(多動・多休・多接) 健診・保健指導 抗加齢(アンチエイジング) 身体活動・運動不足

 日本整形外科学会などが設置した「ロコモ チャレンジ!推進協議会」は、ロコモティブシンドローム(ロコモ、運動器症候群)の予防・啓発を行うため、問診票作成ツール「ロコモ問診票」をインターネットで公開した。
「ロコモチェック」で運動器の衰えのサインを知ろう
 高齢になり骨や関節、筋肉などの運動器の働きが衰えると、生活上の自立度が低下し、介護が必要となったり、寝たきりになる危険性が高くなる。50歳以降になると、入院治療が必要となる運動器障害が増えていく。運動器障害を予防し対策するために、40歳をすぎたら運動器がなるべく衰えないよう対策することが大切となる。

 「ロコモ問診票」は、自分がロコモかもしれないと不安を感じた人が、医療機関を受診するきっかけになったり、サポート役を果たすインターネットで閲覧できる問診票作成ツール。

 画面の指示に従って、「2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である」、「家の中でつまずいたり滑ったりする」といった7つの項目の答えることで、運動器が衰えているサインを知ることができる。

 最終的に整形外科医に渡せる問診票をプリントアウトすることができる。そのまま印刷して書き込める「ロコモ チェックシート」も公開されている。

 ホームページでは、ロコモの予防・対策に有用な運動法をイラストを用いわかりやすく解説した「ロコモーショントレーニング(ロコトレ)」も公開されている。

運動はロコモやメタボの予防・改善にも重要
 日本整形外科学会が2007年に提唱した「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」は、骨や関節、筋肉など運動器の障害により立ったり歩いたりが困難になり、要介護の危険性が高くなった状態をあらわす。ロコモは和文であらわすと「運動器症候群」となる。

 ロコモのリスクは加齢とともに高まる。同学会によると、日常的に介護を必要とせず、心身ともに自立して暮らせる期間を示す「健康寿命」は、2004年の日本人のデータでは男性72.3年、女性77.7年と世界トップだったが、高齢化を背景に要介護認定者数は増え続けているという。

 要介護認定者数は平成18年には440万人だったが、平成22年には500万人を超えた。75歳以上の人のほぼ3人に1人は、要介護認定者ということになる。国民生活基礎調査によると、要介護認定者の2割は運動器の障害に悩まされており、特に女性では3割近くが運動器疾患によるものだという。

 ロコモに特に関係が深いのは、膝(変形性膝関節症)、腰(変形性腰椎症)、骨の病気(骨粗鬆症)で、これらの疾患は高齢者に多い。国民健康・栄養調査によると、これらの推計人口は、高血圧や糖尿病、脂質異常症に匹敵する数になっている。

 特に深刻なのは腰痛。腰痛は運動や身体活動を妨げて、結果としてQOL(生活の質)も低下する。腰痛に関する全国調査によると、「治療を受けるほどの腰痛」を感じたことのある人の割合は男女ともに5割を超え、約1割は腰痛のために仕事を辞めるなど、生活にも悪影響が出ているという。

 日本整形外科学会では「運動はロコモやメタボの予防・改善に重要。最近では運動が認知症を予防することも報告されている。ロコチェックで運動機能の衰えを早めに察知して、ずっと“自分の足で歩ける!”を目標に、ロコトレでロコモ予防に努めてほしい。ロコトレは、スクワットや片足立ちを中心に、ウォーキングや水中歩行、水泳やテニス、卓球から太極拳、いろいろな運動を習慣的に続けることで行える」としている。

公益社団法人 日本整形外科学会
ロコモ チャレンジ!推進協議会
2007年国民生活基礎調査(厚生労働省)

[Terahata]

関連トピック

テーマ ▶ 健診・保健指導

2021年01月22日
【健やか21】日本医学会連合が新型コロナ「重症化リスクをお持ちの皆様へ」注意喚起
2021年01月15日
【健やか21】「子どもの食育を考えるフォーラム」がWeb開催(日本小児医療保健協議会)
2020年12月18日
【健やか21】母子手帳の有用性が示唆―自閉スペクトラム症などの早期発見に(弘前大学)
2020年10月30日
【健やか21】4人に1人は食習慣・運動習慣を「改善するつもりはない」
2020年10月23日
【健やか21】「コロナ禍における自殺の動向に関する分析(緊急レポート)」の報告(中間報告)について(いのち支える自殺対策推進センター)

一無・二少・三多 ▶ 三多(多動・多休・多接)

2021年01月15日
【新型コロナ】医療現場での感染リスクと予防効果を解明 医療者への感染を防ぐために 健診・保健指導にも応用
2021年01月15日
【Withコロナ時代】運動・スポーツを通じて健康二次被害を防ぐポイントは? スポーツ庁がガイドラインを公表
2021年01月15日
「肥満」の原因は自分だけのものではない 子供時代の虐待体験も成人後の肥満に影響 2万人を調査
2021年01月15日
女性の7割が月経前に身体不調を経験 4人に1人は仕事や家事に支障が 「妊娠前(プレコンセプション)ケア」が必要 女性ビッグデータ調査
2021年01月15日
働く人がうつ病になると 「就労の継続への不安」「新型コロナは心身にストレス」 うつ病患者対象の全国調査

疾患 ▶ 骨粗鬆症/ロコモティブシンドローム/サルコペニア

2021年01月15日
【Withコロナ時代】運動・スポーツを通じて健康二次被害を防ぐポイントは? スポーツ庁がガイドラインを公表
2020年12月14日
【新型コロナ】新型コロナとインフルの同時流行に備えて 発熱したら電話で「かかりつけ医」に相談 上手な医療のかかり方プロジェクト
2020年12月14日
【新型コロナ】医療機関への通院を抑制した人は25% コロナを契機に健康に関心をもった人も多い 健保連調査
2020年12月14日
「歯周病」が肥満・メタボ・サルコペニアを悪化させる 腸内フローラを変化させ骨格筋の代謝異常を引き起こす
2020年11月26日
日本人高齢者のフレイル割合は8.7% プレフレイルは40.8% フレイルの予防・重症化予防を推進

生活習慣 ▶ 身体活動・運動不足

2021年01月15日
【新型コロナ】医療現場での感染リスクと予防効果を解明 医療者への感染を防ぐために 健診・保健指導にも応用
2020年12月24日
【新型コロナ】年末年始は「真剣勝負の3週間」 みんなで危機感を共有しコロナ収束の突破口に
2020年12月24日
【新型コロナ】医療機関の受診控えで健康リスクが上昇 日本医師会は安心マークを発行「感染防止を徹底しているから、安心して来て」
2020年12月18日
【新型コロナ】日本のワクチン開発はここまで進んでいる 日常での感染防止をしっかり続ける必要が
2020年12月14日
【新型コロナ】新型コロナとインフルの同時流行に備えて 発熱したら電話で「かかりつけ医」に相談 上手な医療のかかり方プロジェクト

テーマ ▶ 抗加齢(アンチエイジング)

2018年08月24日
簡単な体力テストで糖尿病リスクが判明 握力やバランス感覚が重要
2018年08月06日
2016年度の特定健診の実施率は51.4% 特定保健指導は18.8%で伸び悩み
2018年08月06日
「社会的な孤立」「閉じこもり」は危険 高齢者の死亡リスクが2倍超に
2018年06月22日
「老年医学推進5ヵ年計画」を学会が発表 人生100年時代の高齢者医療
2018年06月13日
水虫に対策するための8つの方法 高齢者の「白癬菌」は要介護のリスクに
予防月間2022
明治PA3
新着ニュース

トピックス&オピニオン
新型コロナウイルス関連

Dr.純子のメディカルサロン こころがきれいになる医学
保健指導リソースガイド
国際糖尿病支援基金
糖尿病ネットワーク 患者さん・医療スタッフのための糖尿病の総合情報サイト
糖尿病リソースガイド 医師・医療スタッフ向け糖尿病関連製品の情報サイト
日本健康運動研究所 健康づくりに役立つ情報満載。運動理論から基礎、応用を詳細に解説
セルフメディケーション・ネット セルフメディケーションの基礎から薬の知識までさまざまな情報を提供
日本くすり教育研究所 小・中学校で「くすり教育」を担う指導者をサポート