2011年08月24日
「あなたの住居は健康的?」環境面から住宅をチェック
キーワード: 三多(多動・多休・多接) 健診・保健指導 抗加齢(アンチエイジング)
建築環境・省エネルギー機構は、住環境の面から住宅が健康の維持・増進に適しているかを知ることのできる評価ツール「CASBEE 健康チェックリスト」を公表した。
評価ツールは同機構の委員会が2001年に国土交通省の主導で作成を開始し、このほど完成版を公表した。事務所や学校、集合住宅など、さまざまな建物に対応できるように設計されている。 建築物の環境性能を、室内の快適性や健康増進の観点から総合的にチェックするリストで構成される。50項目の質問に回答することで「居住環境の健康性の異常の有無に気づき、改善のきっかけを知ることができる」としている。全国6000軒の戸建住宅と比較した健康ランキングも公表。 チェックリストは「夏、部屋を閉め切って、エアコンや扇風機をつけずに過ごすことはありますか?」、「調理時、湿気やにおいがこもることはありますか?」、「冬、脱衣所が寒いと感じることはありますか?」などの50項目の質問で構成される。 居住環境を「暖かさ・涼しさ」、「静かさ」、「明るさ」、「清潔さ」、「安全」、「安心」の要素からレーダーチャートで自己採点し、全国6000軒の戸建住宅のデータから自宅の健康ランキングがわかる仕組み。 地方自治体の建築行政にも活用できるよう、気象条件や重点施策など、各地域の事情にも対応。自治体では「省エネルギー計画書と同様に建築確認申請時に行政への届出を義務付けることで、その地域に建設される建築物の環境性能向上に役立てることができる」としている。 周辺部に比べ気温が異常に高くなるヒートアイランド現象が深刻化している東京や大阪などの大都市圏で、建築物のヒートアイランド現象緩和への取組みを評価するツールも開発している。 CASBEE(建築物総合環境性能評価システム 建築環境・省エネルギー機構)
(Terahata)