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「元気・やる気」が運動機能回復に関連 脳科学的に証明

キーワード: 三多(多動・多休・多接) 健診・保健指導

 脳梗塞などの患者のリハビリテーションでは、モチベーションを高くもつと回復効果が高いことが、これまで経験的に臨床の現場で知られている。モチベーションと運動機能回復がどのように結び付いているのかを、脳科学的に解明した研究が発表された。

 自然科学研究機構・生理学研究所の西村幸男准教授・伊佐正教授と、理化学研究所・分子イメージング科学研究センターの尾上浩隆チームリーダーらの共同研究チームは、情動をつかさどる脳の神経回路である“大脳辺縁系”に着目して研究している。

 脊髄損傷を起こして運動機能回復のリハビリテーション中のサルを使った実験で、運動機能回復が進めば進むほど、モチベーションをつかさどる脳の部位と運動機能回復をつかさどる脳の部位の活動の間に強い関連性が生まれることをあきらかにした。

 大脳辺縁系の中には、“側坐核”といったモチベーションと関係する脳の部位を含んでいる。この脳の部位の活動を、ポジトロン断層法(PET)を用いて調べたところ、リハビリテーションによって運動機能回復が進めば進むほど、大脳辺縁系の脳の活動と運動機能をつかさどる脳の部位(大脳皮質運動野)の活動に強い関連がみられることがわかった。

 研究チームはさらに脳の他の部位も調べ、前頭葉の眼窩前頭皮質といった情動と関連する他の脳の部位との関連性も、運動機能回復によって高まっていくこともあきらかにした。

 研究結果から、“元気・やる気”をつかさどる脳の働きを活発にすることで、脳神経障害患者の運動機能回復を効果的に進めることができると考えられるという。研究成果は、米国科学誌「プロス・ワン」に掲載された(9月28日電子版掲載)。

 西村准教授は「運動機能回復のためのリハビリテーションにおいては、神経損傷後のうつ症状は運動機能回復の妨げになっていました。今回の実験結果から、リハビリテーションにおいては、運動機能に着目するばかりではなく、精神神経科の先生を加えた心のケアやサポートが重要であるといえます」と話している。

"元気・やる気"がリハビリテーションによる運動機能回復と関連することを脳科学的に証明 生理学研究所・広報展開推進室、科学技術振興機構(JST)、理化学研究所、浜松ホトニクス(株) 2011年9月29日

(Terahata)

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