一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 JPALD
生活習慣病
最近の関連情報・ニュース

簡単な生活習慣改善で心疾患や脳卒中を予防できる

キーワード: 二少(少食・少酒) 心筋梗塞/狭心症 脳梗塞/脳出血 「無煙」喫煙は万病の元 三多(多動・多休・多接)

 簡単な7項目の生活習慣改善で、寿命を延ばすことができると、バンクーバーで開催されたカナダ心臓・脳卒中財団学術会議のレクチャーで発表された。

 「生活習慣を改善すれば、心臓病や脳卒中、がんなどの生活習慣病の多くを予防できる。50歳の人でも7項目の簡単な生活習慣改善を実行すれば、あと40〜50年生きられる」と前米国心臓学会理事長でノースウェスタン大学のClyde Yancy教授(心臓学)は話す。

 米国の心疾患の直接的な医療費は2030年に8180億ドルに上った。また、心疾患と脳卒中により失われた社会的な損失は、カナダでは毎年209億ドル以上に上るという。

 「カナダではこの40年に心疾患と脳卒中は確実に減少しており、1950年代中頃に比べ70%低下したとみられ、最近の10年間でも25%ずつ低下した。予防に向けた社会啓発は、現実的な希望となる」とYancy教授は言う。

 子供の肥満や糖尿病も増えており、成人してから寿命を縮める原因となる可能性がある。Yancy氏は「我々は今、行動する必要がある。カナダの人口の人口の10%未満が、この7項目を実行すれば目標が達成される。そのためには、集中的な予防戦略が必要だ。我々は心疾患と脳卒中を予防できる方法を知っている。市民に広報するツールを作るべきだろう」と述べている。

心疾患や脳卒中を予防するための7ヵ条

  1. 運動をする
     運動不足が続くと、心臓病や脳卒中を発症する危険性が2倍になり、平均寿命は4年も短くなる。

  2. 自分のコレステロール値を知り適切にコントロールする
     高コレステロールは動脈硬化を促し、心臓病や脳卒中の危険性を高める。カナダの成人の40%は高コレステロール。

  3. 健康的な食事をする
     健康な食事は健康増進のためのもっとも有効な方法のひとつ。カナダ人の半分は推奨される食事基準を満たしていない。

  4. 血圧をコントロールする
     高血圧には危険信号や自覚症状がないので、「静かな殺し屋」とも呼ばれる。自分の血圧値を知り適正にコントロールすることで、脳卒中の危険性を40%、心臓発作の危険性を25%減らすことができる。カナダ人の5人に1人が高血圧が疑われる。

  5. 適正体重を維持する
     カナダの成人の60%は重量超過か肥満で、これらは心疾患と脳卒中の主な危険因子となる。肥満は寿命を約4年短くする。

  6. 糖尿病の治療を受ける
     カナダの糖尿病有病数は2016年までに240万人に達すると予測されている。糖尿病の治療を受けないで血糖コントロールが悪い状態が続くと、高血圧、アテローム性動脈硬化症(動脈の狭細化)、冠動脈疾患、脳卒中の危険性が高くなる。

  7. 喫煙しない
     喫煙により早死にするカナダ人は毎年、3万7000人以上に上る。非喫煙者でも、受動喫煙により亡くなる人も数千人いる。もし喫煙習慣がある場合、禁煙をすれば心疾患と脳卒中の危険性は減少する。禁煙しても、たばこの弊害から解放されるまでに15年が必要。
Simple lifestyle changes can add a decade or more healthy years to the average lifespan of Canadians, says international expert(カナダ心臓・脳卒中財団)

(Terahata)

関連トピック

一無・二少・三多 ▶ 「無煙」喫煙は万病の元

2018年09月10日
高齢者のフレイル対策は栄養指導の大きな課題 日本栄養士会が全国大会
2018年09月10日
「スマートミール」認証がはじまる バランスの良い健康な食事の証
2018年08月29日
「第4回がん撲滅サミット」を11月18日(日)に東京ビッグサイトで開催
2018年07月31日
「受動喫煙対策法」が成立 全面施行は2020年 違反者には罰則も
2018年02月21日
喫煙と飲酒が口腔・咽頭がんのリスクを上昇 たばこ、お酒でリスクは4倍に

一無・二少・三多 ▶ 二少(少食・少酒)

2018年12月26日
「10の食品群」の栄養バランスをチェックできる無料アプリ 東京都健康長寿医療センターなど共同開発
2018年12月04日
糖尿病ネットワークがベトナムに進出 アジアの糖尿病医療を底上げ
2018年11月27日
野菜で脱メタボ 宮城県が野菜の摂取を促す「みやぎベジプラス100」
2018年11月14日
11月14日は「世界糖尿病デー」 糖尿病とともに生きる人と家族を支援
2018年11月14日
なぜ「朝食を抜くと体重が増える」? 体内時計で解明 名古屋大

一無・二少・三多 ▶ 三多(多動・多休・多接)

2018年12月26日
骨粗鬆症の検診受診率 全国ランキングを発表 1位は栃木県 骨粗鬆症財団
2018年12月10日
骨が分泌する「若返り物質」 運動が若さを保つメカニズムを解明
2018年12月10日
「ストレス反応」は朝と夜で異なる 体内時計をストレスマネジメントに応用
2018年12月07日
毎日30分のウォーキングが乳がんを防ぐ 女性の運動を増やすアイデア7選
2018年12月04日
糖尿病ネットワークがベトナムに進出 アジアの糖尿病医療を底上げ

疾患 ▶ 脳梗塞/脳出血

2019年01月18日
健康について何でも相談できる「かかりつけ医」を検索できるサイトを公開 日本臨床内科医会
2018年10月04日
【講演会レポート】「10月8日は、糖をはかる日」講演会 「"これからの"血糖コントロール」
2018年06月22日
アブラナ科野菜は「台所のドクター」 心疾患、脳卒中、がんのリスクを低下
2018年05月24日
2018年度東京CDE・CDS受験者用講習会7月より募集開始
2018年03月05日
PCSK9阻害薬の適正使用フローチャート 動脈硬化学会が見解を表明

疾患 ▶ 心筋梗塞/狭心症

2019年01月18日
健康について何でも相談できる「かかりつけ医」を検索できるサイトを公開 日本臨床内科医会
2018年12月03日
米国糖尿病学会などが心筋梗塞・脳卒中の予防キャンペーンを開始
2018年11月14日
サマータイムは「睡眠障害」の原因に 生物時計に障害 日本学術会議
2018年10月26日
2型糖尿病患者の3人に2人に「心血管疾患」のリスク 130ヵ国を調査
2018年10月04日
【講演会レポート】「10月8日は、糖をはかる日」講演会 「"これからの"血糖コントロール」
全国生活習慣病予防月間2019少酒
大正製薬 コバラサポート
新着ニュース
毎年2月は、全国生活習慣病予防月間
Dr.純子のメディカルサロン こころがきれいになる医学
保健指導リソースガイド
乳がん治療と乳房再建の情報ファイル
国際糖尿病支援基金
糖尿病ネットワーク 患者さん・医療スタッフのための糖尿病の総合情報サイト
糖尿病リソースガイド 医師・医療スタッフ向け糖尿病関連製品の情報サイト
日本健康運動研究所 健康づくりに役立つ情報満載。運動理論から基礎、応用を詳細に解説
大人の健康生活ガイド 30代以上の中高年者に関する健康情報を提供
セルフメディケーション・ネット セルフメディケーションの基礎から薬の知識までさまざまな情報を提供
日本くすり教育研究所 小・中学校で「くすり教育」を担う指導者をサポート
病気別BEST100サイト 知りたい病気の最新情報がすぐにわかる、病気サイトの百科事典