2011年12月09日
運動で体力を維持・改善することが長寿の秘訣 1.4万人を調査
キーワード: 糖尿病 肥満症/メタボリックシンドローム 動脈硬化 心筋梗塞/狭心症 脳梗塞/脳出血 三多(多動・多休・多接) 身体活動・運動不足

健康で長生きするための秘訣は、体力を良好に維持・改善することと、適度な運動を続けること――1万4000人以上の米国人を6年以上追跡した調査研究で、運動が大切であることがあらためて確かめられた。
運動不足が死亡リスクを高める要因
健康で長生きするための秘訣は、体力を維持・改善することと、適度な運動を続けること。それができていれば、体重の変化が死亡リスクに与える影響は少ない。こんな結果が、米国で行われた対規模研究で示された。
「大切なのは体力の維持・向上を続けることで、体重の変化については、それほど心配する必要はなさそうだ。活発に体を動かしているが体重はなかなか減らないという人にとっては、良いニュースだ」とサウスカロライナ大学アーノルド校のDuck-chul Lee博士(運動科学)は話す。
- 体力の維持・改善は、体格指数(BMI)の影響を考慮して解析した後も、死亡リスクの低下に関連していた。
- 6年以上の体力の増減は死亡リスクに影響しており、体力が増すごとに心疾患や脳卒中に関連する死亡リスクは19%低下し、全死因による死亡は15%低下していた。
- 運動不足が死亡リスクの要因になることが示された。
- 体格指数(BMI)の変動と死亡リスクの関連はみられなかった。
(Terahata)