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妊娠中の飲酒、リスクが高まるのは第7〜12週目

キーワード: 二少(少食・少酒) 「少酒」お酒はほどほどに 飲酒

 妊娠した女性の習慣的な飲酒が胎児の発育に悪影響をおよぼす胎児性アルコール症候群(FAS)の危険性を高めることは知られているが、特に妊娠7週目から12週目の飲酒の危険が大きいとする研究が米国で発表された。

 先進国では男性の飲酒量は減少傾向にあるが、女性の飲酒量は多くの国で増加傾向にあるという。特に、若年女性の飲酒量の増加が懸念されている。妊娠中の飲酒は、胎児性アルコール症候群などの胎児や乳児の発育障害を引き起こす。

 胎児性アルコール症候群(以下FAS)は、妊娠中の飲酒によって胎児の発達が阻害され、発達障害などの問題が起こる病気。米国では、日本より早期に胎児性アルコール症候群の研究が進み、アルコール飲料のラベルに警告表をつけるなど妊娠中の飲酒を禁止する運動が盛んだ。

 研究を発表したのは米カリフォルニア大学サンディエゴ校のHaruna Sawada Feldman氏が率いる研究チーム。研究は1978〜2005年に「CTIS妊娠健康情報ライン」を受診し追跡調査に参加した992人のカリフォルニアの女性を対象に行われた。

 その結果、妊娠7週目から12週目までの飲酒と、胎児の体重と身長の発育不全や顔面変形に関連性があることを発見した。これらはFASの兆候とされる症状だ。

 「妊娠7〜12週目の間のアルコール飲用は、低出生体重・低出生身長と同様にFASの顔の特徴に明白に対応付けられた。ただし、このことが妊娠1〜7週目であれば、飲酒は安全であることを示すわけではない」米カリフォルニア大学サンディエゴ校教授でCTISプログラムのディレクターであるChristina Chambers氏は話す。

 「妊娠中のアルコール摂取に“この期間なら安全”というものはなく、望ましいのはおそらくは、なるべく飲酒をしないことだ。FASを予防するための最良のアプローチは断酒だといえる」とChambers氏は述べている。

 FASを予防し得る安全な飲酒量は分かっておらず、妊娠中あるいは妊娠しようとしている女性はアルコールを断つことが勧められている。日本でも女性の飲酒問題は増加していくことが危惧されており、今回の米国の研究発表は意義が深い。

Fetal alcohol syndrome traits linked to timing of exposure(カリフォルニア大学 2012年1月17日)

[Terahata]

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