2012年01月26日
子供の肥満対策は家族全体で取り組むと効果的
キーワード: 肥満症/メタボリックシンドローム 三多(多動・多休・多接)

肥満や過体重の子供の肥満を解消するための対策は、子供だけでなく、その親にも介入するのが効果的とする研究が米国で発表された。「親が率先して手本を示すと、子供の生活習慣を改善は成功しやすい」と研究者らは指摘している。
研究は、大学病院や診療所の医師、栄養士などの医療スタッフ、心理療法士を対象としたもので、肥満のある子供の生活習慣改善に対し親や養護者がどう関わるとよいかを調査した。 「子供の肥満問題について多くの家庭を調査したところ、子供の生活スタイルに影響力をもっとももっているのはその親であることが分かった」と米国心臓学会(AHA)のMyles S. Faith・ノースカロライナ大学准教授(栄養学)は話す。「したがって、大人が自分の生活スタイルをより健康的に変えていくことが効果的だ」。
- 生活習慣のどこを改善すれば良いかを理解している。
- 例えば「テレビの視聴時間は1日2時間を超えないようにする」といった目標を決め、達成度もはっきりさせている。
- 家庭に健康的な嗜好をもちこんでいる。例えば「子供がカロリーの高いデザートではなく、いろいろな果物に手を伸ばしやすいよう、環境を変える」など。
- 子供を叱るのではなく、なるべく誉めてあげる。子供が迷ったら別の選択ができるよう手助けをする。
- 食事を報酬や罰の代わりにしない。
- 達成度をノートやインターネットで記録している。
(Terahata)