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トランス脂肪酸「日本人の摂取量は少ない」 健康への影響小

キーワード: 二少(少食・少酒) 肥満症/メタボリックシンドローム 動脈硬化 心筋梗塞/狭心症 脳梗塞/脳出血 健診・保健指導

 過剰摂取で脂質異常が促され、動脈硬化などのリスクが高まるとされるトランス脂肪酸について、内閣府食品安全委員会の専門調査会は21日、「日本人の大多数はWHOの目標を下回っている。通常の食生活では、健康への影響は小さい」として、国内での規制は不要とする内容の評価書をまとめた。ただし、「脂質に偏った食事をしている人は、低減に努める必要がある」と注意も促している。
トランス脂肪酸 日本人の摂取量は1%未満
 トランス脂肪酸は、油脂類に含まれる脂肪酸の二重結合の一部がトランス型になったものをいう。水素添加によって製造されたマーガリン、ファットスプレッド、ショートニングや、それらを原材料に使ったパン、ケーキ、ドーナッツなどの洋菓子、揚げ物などにトランス脂肪酸が含まれている。

 トランス脂肪酸は「悪玉」のLDLコレステロールを上昇させ、「善玉」のHDLコレステロールを減少させ、冠動脈疾患の危険性が上昇するとの研究報告が欧米を中心に相次いだ。トランス脂肪酸と肥満、アレルギー性疾患などとの関連も認められている。

 世界保健機関(WHO)はトランス脂肪酸の摂取量を総エネルギー摂取量の1%未満とする目標基準を設けており、米国など多くの国で含有量の表示が義務づけられている。WHOと国際連合食糧農業機関(FAO)の専門家会合の報告書によると、基準がより厳しくなる可能性もあるという。

 日本でも過剰摂取への不安や規制を求める声が出ていることから、安全委は独自にリスク評価を実施した。その結果「大多数の日本人の摂取量は、世界保健機関(WHO)が示す上限値よりも低い1%未満」との評価書をまとめた。

 食品に含まれるトランス脂肪酸量は全体では減少傾向にあり、トランス脂肪酸の占める割合は40歳代の男性で0.64%、女性で0.76%、50歳代の男性で0.58%、女性で0.71%、60歳代の男性で0.59%、女性で0.64%だった。

 ただし、食品中のトランス脂肪酸含有量は「一部製品で10%を超えている」として、食品事業者に対しては「引き続き低減に努める必要がある」と注意を促している。さらに、飽和脂肪酸については日本人の食事摂取基準(2010年版)で目標量の上限を超える性・年齢階級があると示されたことから、「今後も注意が必要」と強調している。

食品に含まれるトランス脂肪酸の食品健康影響評価の状況について(食品安全委員会)

[Terahata]

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