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高齢者の転倒防止トレーニング 京都大研究グループなど開発

キーワード: 三多(多動・多休・多接) 認知症

 高齢者が転びにくくなるようにトレーニングするマットを京都大学大学院医学研究科と京都精華大デザイン学部の研究グループが共同開発し発表した。

 高齢者の寝たきりや介護の原因の1つは運動能力低下による転倒骨折。京大医学研究科の調査で、転倒を起こしやすい高齢者では2つの課題を同時に遂行する能力(二重課題遂行能力)が低下していることが判明した。この能力が低下している人は、歩行中に考え事をしていて障害物に気がつかないなどという理由から転倒しやすいという。

 研究グループは高齢者が歩く様子を調べ、転びにくい人は常に1.5〜2メートル先に視線を向けているのに対し、転びやすい高齢者の視線が集中しているのは0.3〜0.6メートルであることを突きとめた。また、転倒の危険性の高い高齢者は、方向転換時に両足を交叉させ自ら転倒の危険性を高めていた。足元近くに視線が集中すると、障害物の覚知や方向転換のとっさの判断が遅れ転倒につながるという。

 そこで研究グループは3色の目印(約10センチ角)を15個ずつランダムに印刷した長さ10メートルのマットを作成。80歳前後の高齢者に、指定した色の目印のみを踏み、それ以外の色の目印を踏まないようにして歩く訓練に取り組んでもらった。歩行訓練を週2回半年続けたところ、視線が前方に移動し、2メートル以上先を見るようになることが確かめられた。

 研究グループは訓練を受けた約130人の高齢者を追跡調査。1年間で転んだ経験のある人は訓練を受けていない人と比べ減少した。今後は新たに制作したエクササイズマット福祉施設で活用してもらい、さらに効果を確認する。

 京大の青山朋樹准教授(整形外科)は「転倒しやすい高齢者では、方向転換時に両足を交叉させるようなターン(クロスオーバーステップ)をとることが多い。マットの目印の並び方を先読みする訓練が効果的であることが実証できた」と話している。

京都大学と京都精華大学で共同制作した高齢者の転倒予防マット「ココカラマット」

京都大学大学院医学研究科

(Terahata)

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