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子供の肥満予防 親以外の保健指導者の介入も必要

キーワード: 肥満症/メタボリックシンドローム 三多(多動・多休・多接) 健診・保健指導

 子供のいる家庭では、親が食事について関心をもっていても、子供の肥満予防にはつながらないという研究が発表された。多くの親は子供の運動不足には十分に関心をもっておらず、「保健専門家の介入が必要だ」と研究者は指摘している。

 この研究は、米ジョンズ・ホプキンズ大学子供センターとフロリダ州の小児科病院によって行なわれた。150人の未就学児童の家庭を対象とした調査では、健康的な体重および過体重の未就学児童の親の多くは、小児肥満症を促進する原因が食事にあることに気がついているという。

 研究者らは、子供の体重コントロールを達成するためには、親の自覚だけでは十分でなく、小児科医が子供の毎日の生活習慣に関する適切な知識にもとづくガイダンスによって親を支援する必要があると結論している。

親の大半は認知していない「子供の運動不足」
 研究は、未就学児童の肥満の原因をどれだけ親が認知しており、肥満予防のために必要な食生活と現実とのギャップがあるかを調べる目的で行われた。医学誌「journal Clinical Pediatrics(臨床小児科学)」に4月11日付けで発表された。

 「学齢期の子供や十代の若者の肥満予防は注目されている。肥満につながる生活習慣は子供の頃からはじまっている。最近の調査では、2歳頃から過体重がはじまると報告された」とジョンズ・ホプキンス大学小児科のRaquel Hernandez氏は話す。

 米疾病管理予防センターは、体格指数(BMI)から子供の過体重を算出するほか、性別や年齢などから算出した肥満度の上位15%を過体重としている。最近の調査では3分の1が過体重で、都市部の低収入のアフリカ系アメリカ人の家庭では90%以上が過体重と報告された。

 「小児肥満症は、複雑な因子が多重にからまる問題だ。親が子供の食生活や栄養摂取に注意していないことが要因とみられていたが、今回の研究では原因はそれだけではないことがあきらかになった」とHernandez氏は話す。

 研究チームは、標準体重の子供と肥満の子供のそれぞれの家庭を比較し、小児肥満症の障壁を取り除くために親がどけだけよく理解しているかを調べたが、両グループには大きな違いがないという結果になった。それどころか、肥満の重大な危険因子のひとつは「運動不足」だが、両グループで理解は不十分であることが分かった。

 両グループのほぼ40%は不健康な食事が子供の肥満の原因となることを理解し、子供の肥満の要因が食事であることを認識している割合も35%と33%と差がなかった。子供のしつけに食事を使っているのは23%と31%で、食事ですべてを食べるように子供に言っているのは25%と23%だった。

 一方、運動不足が危険因子であることを十分に理解していたのは、子供が標準体重のグループの7%、子供が過体重のグループの8%で、運動に対する理解が足りていない現状が浮き彫りになった。

 最近の調査によると、活発な運動を行っていない未就学児童は増えている。85%の時間を運動しないで安静にすごしているという。「子供の発育には十分に活発な運動が必要だ。子供が運動を行っているかを親が知っておくことが、子供の肥満予防の観点から必要だ」とジョンズ・ホプキンズ大学子供センターのJanet Serwint氏は話す。

 「子供が年齢に合った身体活動や運動を行うことは重要だ。それを促すための教育や研究が必要とされている。小児科医や保健指導者はもっと家庭を訪問し、子供の生活についてアドバイスした方が良いかもしれない」と強調している。

 一般に両親は子どもの育児において祖父母など他の人の手を借りることも多い。これら両親以外の人から肥満につながる危険因子を指摘してもらうことも重要だと指摘している。

Parent diet choice knowledge doesn't prevent child obesity

(Terahata)

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