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非感染性疾患(NCD)の予防に向けて行動 WHO世界保健統計

キーワード: 高血圧 脂質異常症(高脂血症) 糖尿病 動脈硬化 心筋梗塞/狭心症 COPD(慢性閉塞性肺疾患) がん タバコ病

 WHO(世界保健機関)は、2012年の世界保健統計を発表した。世界で高血圧や糖尿病、肥満などの生活習慣病のリスクが高まっていることがあきらかとなった。
対策をすれば心疾患や脳卒中の80%は予防できる
2012年世界保健統計
 世界保健機関(WHO)は、不健康な食事や運動不足、喫煙、過度の飲酒などの原因が共通しており、生活習慣の改善により予防可能な疾患をまとめて「非感染性疾患(NCD)」と位置付けている。心血管疾患、がん、糖尿病、慢性呼吸器疾患などが主なNCDだ。

 NCDは世界的に中年・高齢者で急増している。2008年の世界の死亡数5,700万人のうち、63%にあたる3,600万人がNCDによるものだ。WHOは、NCDによる死亡数は2030年までに5,500万に増加すると予測している。

 NCDによる死亡で割合が高いのは、「心疾患」(48%)で、次いで「がん」(21%)、「慢性呼吸病」(12%)と続く。心疾患による年間死亡数は1,700万人(2008年)から2,500万人(2030年)、がんによる死亡数は760万人(同)から1,300万人(年)に増加すると予測している。

 冠性心疾患や脳血管障害に共通する原因の約8割は、喫煙、運動不足、不健康な食事、アルコールの過剰摂取などの不健康な生活習慣だ。WHOは死亡率を引き上げる要因として、(1)高血圧、(2)喫煙、(3)高血糖(糖尿病)、(4)運動不足、(5)肥満を挙げている。

 世界の成人の3人に1人は高血圧だと推定されている。脳卒中と冠性心疾患のおよそ半分で高血圧が原因となっており、2004年には全死因の13%にあたる750万人の死亡の直接原因だったとみられている。

 医療の進んだ高所得国では、血圧降下薬による治療が普及した結果、平均血圧は劇的に低下し心臓病による死亡は低下傾向にある。例えば、1980年には欧州の成人の40%、米国の成人の31%が高血圧だったが、治療が普及した結果、それぞれ30%および23%に低下した。

 対照的にアフリカ地域では現在、成人の40〜50%が高血圧で、有病率は拡大している。途上国の高血圧有病者の多くは診断もされておらず、心臓病や脳卒中の危険性が高まっている。

 糖尿病はNCDによる死亡の直接的な原因であり、全体の3.5%を占める。空腹時血糖高値によって、冠性心疾患では22%、脳卒中では16%、それぞれ死亡率が上昇するという。

 よい知らせもある。世界保健統計では、早期に介入すれば、心疾患や脳卒中の80%が予防可能だ。

WHOは下記の対策を世界規模で拡大する必要性を強調している

健康的な食事栄養バランスのよい食事は心臓や循環器を健康にします。野菜や果物、全粒粉、体によい肉や魚を十分にとるようにし、塩分や糖分の摂取を減らしましょう。
運動の習慣化1日30分以上の運動や身体活動を習慣として行えば、心臓や血管の健康を維持するのに役立ちます。適正体重を維持するためには1日60分以上の運動が有用です。
禁煙たばこは、紙巻きたばこ、葉巻、噛みたばこ、喫煙具など、いろいろなたばこがありますが、どれも体にとっては有害です。受動喫煙の悪影響も深刻です。禁煙した直後から、心疾患や脳卒中の危険性は低下し、1年後には半分ぐらいまで低下します。
自分の血圧値を知っておく高血圧症には自覚症状がありませんが、突然の心臓発作や脳卒中の原因となります。自分の血圧値をチェックしましょう。
自分の血糖値を知っておく高血糖(糖尿病)は、心疾患や脳卒中の危険性を高めます。特に糖尿病の人では血圧や血糖コントロールし、危険性を抑えることが重要です。
脂質異常にも注意高コレステロールなどの脂質異常も、心疾患や脳卒中の危険性を高めます。食事療法や薬物療法で、コレステロール値などを適切にコントロールする必要があります。

2012年世界保健統計(世界保健機関)

(mhlab)

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