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2011年度食育白書 「家族といっしょに食事」目標達成

キーワード: 二少(少食・少酒) 「無煙」喫煙は万病の元 三多(多動・多休・多接) 健診・保健指導

 内閣府は2011年度の食育推進施策をまとめた「食育白書」を6月に公表した。「家族の共食(きょうしょく)が大切」との意識が広まる一方で、高齢者の孤食が拡大している現状が浮き彫りになった。


食育ガイド
11項目の数値目標 達成は2項目
 食育は、国民が生涯にわたって健全な心身を培い、豊かな人間性を育むことができるようにするための重要なテーマであるとし、内閣府では食育の推進をはかるための基本的施策に関する企画・立案などの基本計画を定め、関係省庁が連携をとりながらさまざまな施策を実施している。

 食育政策では、第2次食育推進基本計画にもとづき、11項目で数値目標が掲げられている。内閣府は白書で、2011年12月にまとめた「食育に関する意識調査」結果などをもとに、11項目の目標値の現状を報告した。

 項目中で達成できたのは▽「朝食または夕食を家族と一緒に食べる『共食』の回数」を週10回以上にすること、▽「農林漁業体験を経験した国民の割合」を30%以上にすることの2項目となった。

 目標を達成できなかったにしても、前回調査より改善した項目は少なくない。▽栄養バランス等に配慮した食生活を送っている国民の割合(57.8%)、▽メタボの予防や改善のための適切な食事、運動を継続的に実践している割合(42.6%)は、ともに前回調査より向上した。

 一方で、▽昼食を欠食する国民の割合(20〜30歳代で28%、目標15%以下)、▽よく噛んで味わって食べるなどの食べ方に関心のある国民の割合(69.4%、同80%以上)、▽食品の安全性に関する基礎的な知識をもっている国民(66.0%、同90%以上)は、いずれも目標を下回った。

「共食は重要」が9割 高齢者の孤食目立つ
 今回の白書のポイントは「家族における共食(きょうしょく)」の取り組み状況をまとめた点。第2次基本計画の重点課題の一つに、「家庭における共食を通じた子どもへの食育の推進」を掲げていることから、子どもと家族との食事の状況や行政や企業などによる推奨事例を盛り込み紹介している。

 調査では、「家族と食事をすることは、重要である」と思う人は約9割と多いが、そのために「自分のスケジュールを調整しよう」と思う人は約4割にとどまることがあきらかになった。

 重点課題には「生涯のライフステージに応じた食育の推進」も掲げていることから、子どもだけにとどまらず地域とのつながり状況も報告している。

 「1日のすべての食事を一人で食べる」頻度について、「ほとんど毎日」と回答した人の割合は全体で7.1%であり、年齢別・性別に見ると70歳以上の女性が最も多く19.9%、次いで70歳以上の男性8.6%、60〜69歳の女性8.6%となった。単身の高齢者の孤食の実態がうかがえる結果になった。

 内閣府は「食を通じた地域コミュニケーションの必要性や地域とのつながりが『共食』をすすめるうえで重要なポイント」としている。

食育促進のための「食育ガイド」を公開
 内閣府は5月31日、食育促進のページに食育促進のための資料「食育ガイド」をホームページに公開した。食育ガイドはPDFでダウンロードすることが可能となっている。

 食育ガイドは、乳幼児から高齢者に至るまで、ライフステージのつながりを大切にし、それぞれの世代に応じた具体的な取組ができるようなガイドとなっており、小学校高学年以上の人が使えるように、わかりやすい表現で、周囲の異世代の人とも共有できる内容になっている。

 もくじ「『食べること』は『生きること』」に続き、自分の身長と体重を書き入れて成長のようすを見るグラフや自分の適性体重を算出する計算式が掲載されている。また、具体的に食べたものや起床時間・就寝時間を記入し、食事の栄養バランスに注意することを促しているほか、妊婦や乳幼児がいる家庭、小・中学生、思春期などそれぞれの時期の食事についても、注意点をわかりやすく説明している。

 このほか、食品表示の見方や家庭でできる食中毒予防、災害時への備えについてアドバイスをしているほか、食育ダイアリーには、毎日の食事を記入してセルフチェックすることができる。

平成24年版食育白書(内閣府)
食育に関する意識調査(内閣府)
食育ガイド(内閣府)

(Terahata)

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