一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 JPALD
生活習慣病とその予防
主な生活習慣病
ニュース

65歳以上が総人口の23%に 就労は不十分 高齢社会白書

キーワード: 二少(少食・少酒) 「無煙」喫煙は万病の元 三多(多動・多休・多接) 健診・保健指導 抗加齢(アンチエイジング)

 政府は「2012年版高齢社会白書」を公表した。65歳以上の高齢者数は2011年10月現在、過去最多の2,975万人となり、総人口に占める割合(高齢化率)も過去最高の23.3%に上った。

 日本人の平均寿命は2010年現在、男性79.64年、女性86.39年。生活環境や食生活の改善、医療技術の進歩などにより、日本人の平均寿命は上昇を続け、65歳以上の高齢者の死亡率は低下が続けている。

 社会保障給付費は、2009年度は99兆8,507億円となり、過去最高の水準となった。白書では、「国の成長力を高めていくためには、高齢者が社会参加し活躍できる環境づくりが必要」と指摘している。

日本は23%が65歳以上の高齢者
 65歳以上の高齢者人口は、過去最高の2,975万人となり、総人口に占める割合(高齢化率)も23.3%となった。高齢者人口は、「団塊の世代」が65歳以上になる2015年に3,395万人となり、42年には3,878万人でピークを迎えると推計している。
日本人の健康寿命は世界でトップ
 65歳以上の高齢者の半数近くの人は、健康状態について何らかの自覚症状を訴えている。日常生活への影響は、「日常生活動作」(起床、衣服着脱、食事、入浴など)、「外出」、「仕事・家事・学業」、「運動(スポーツを含む)」の順に多い。

 日常生活に制限のない期間(健康寿命)は、2010年時点で男性が70.42年、女性が73.62年となった。健康についての高齢者の意識を4ヵ国と比較してみると、60歳以上で「健康である」と考えている人の割合は日本は65.4%で、スウェーデン(68.5%)に次いで高く、米国(61.2%)、韓国(43.2%)、ドイツ(33.5%)よりも高い。

 要介護者は増え続けている。第1号被保険者(65歳以上)の要介護者等認定者数は2009年度末で469.6万人であり、2001年度末から181.9万人増加した。60歳以上の高齢者に日常生活における介助の必要度については、日本は「まったく不自由なく過ごせる」と回答した人の割合が約9割で、4ヵ国でもっとも高い割合となっている。

男性1割、女性2割が一人暮らしの高齢者
 65歳以上の高齢者のいる世帯は増え続けており、全世帯の42.6%(2,071万世帯)を占める。一人暮らしの高齢者は10年現在で479万人となり、高齢者人口に占める割合は男性11.1%、女性20.3%に上った。
「65歳以降も働きたい」が7割
 高齢者の60〜64歳の雇用者数は、2011年は450万人、65歳以上の雇用者は308万人だった。高齢者の就労については、60歳以上の約7割が「65歳以降も働きたい」と希望しているのに対し、65〜69歳の就業率は4割弱にとどまっている。高齢者の現在の就労状況について白書は「高い就業継続意欲が必ずしも実際の就業に結びついていない」と分析。

 高齢者雇用対策として、雇用と年金を確実に接続させ、無収入の高齢者世帯が発生しないようにするため、白書には継続雇用を促す法整備などが盛り込まれた。

暮らし向きは「心配ない」が7割
 60歳以上の高齢者の暮らし向きについてみると、「心配ない」と感じている人の割合は全体で71.0%であり、年齢階級別にみると、「80歳以上」は約8割と高い割合となっている。

 内閣府の調査によると、「年金の給付水準を維持すべきで、社会保障費負担が重くなってもやむを得ない」と感じている高齢者は34.4%、「負担増をなるべく抑えるために給付水準を引き下げるのがよい」が12.6%という結果になった。

在宅医療の達成目標、新医療計画に記載へ
 白書では、高齢社会対策の実施状況として2012年度の施策内容も盛り込んだ。在宅医療に関する達成目標や医療連携体制を、各都道府県が策定する13年度からの医療計画に記載することとし、計画的に在宅医療を推進していく方針を示した。このほか、住み慣れた地域で在宅を基本とした生活の継続を目指す「地域包括ケアシステム」の構築の整備など。

高齢社会白書(内閣府)

[Terahata]

関連トピック

テーマ ▶ 健診・保健指導

2021年01月22日
【健やか21】日本医学会連合が新型コロナ「重症化リスクをお持ちの皆様へ」注意喚起
2021年01月15日
【健やか21】「子どもの食育を考えるフォーラム」がWeb開催(日本小児医療保健協議会)
2020年12月18日
【健やか21】母子手帳の有用性が示唆―自閉スペクトラム症などの早期発見に(弘前大学)
2020年10月30日
【健やか21】4人に1人は食習慣・運動習慣を「改善するつもりはない」
2020年10月23日
【健やか21】「コロナ禍における自殺の動向に関する分析(緊急レポート)」の報告(中間報告)について(いのち支える自殺対策推進センター)

一無・二少・三多 ▶ 「無煙」喫煙は万病の元

2021年01月15日
喫煙が「排尿症状」の悪化の要因に とくに若年男性でタバコの悪影響は深刻 世界初の大規模研究を実施
2021年01月15日
女性の7割が月経前に身体不調を経験 4人に1人は仕事や家事に支障が 「妊娠前(プレコンセプション)ケア」が必要 女性ビッグデータ調査
2020年12月18日
【新型コロナ】日本のワクチン開発はここまで進んでいる 日常での感染防止をしっかり続ける必要が
2020年12月14日
【新型コロナ】がん検診の受診者が減少 このままだと死亡リスクが上昇 コロナ下でも「がん検診は必要」
2020年11月06日
【2019年国民健康・栄養調査2】男性の38%、女性の41%が「睡眠時間が6時間未満」 喫煙率は10年間で最低を更新

一無・二少・三多 ▶ 二少(少食・少酒)

2021年01月15日
日本人に「低炭水化物ダイエット」は効果がある? 肥満やメタボの食事療法としては勧められる?
2021年01月15日
女性の7割が月経前に身体不調を経験 4人に1人は仕事や家事に支障が 「妊娠前(プレコンセプション)ケア」が必要 女性ビッグデータ調査
2021年01月15日
働く人がうつ病になると 「就労の継続への不安」「新型コロナは心身にストレス」 うつ病患者対象の全国調査
2020年12月18日
【新型コロナ】日本のワクチン開発はここまで進んでいる 日常での感染防止をしっかり続ける必要が
2020年12月14日
【新型コロナ】がん検診の受診者が減少 このままだと死亡リスクが上昇 コロナ下でも「がん検診は必要」

一無・二少・三多 ▶ 三多(多動・多休・多接)

2021年01月15日
【新型コロナ】医療現場での感染リスクと予防効果を解明 医療者への感染を防ぐために 健診・保健指導にも応用
2021年01月15日
【Withコロナ時代】運動・スポーツを通じて健康二次被害を防ぐポイントは? スポーツ庁がガイドラインを公表
2021年01月15日
「肥満」の原因は自分だけのものではない 子供時代の虐待体験も成人後の肥満に影響 2万人を調査
2021年01月15日
女性の7割が月経前に身体不調を経験 4人に1人は仕事や家事に支障が 「妊娠前(プレコンセプション)ケア」が必要 女性ビッグデータ調査
2021年01月15日
働く人がうつ病になると 「就労の継続への不安」「新型コロナは心身にストレス」 うつ病患者対象の全国調査

テーマ ▶ 抗加齢(アンチエイジング)

2018年08月24日
簡単な体力テストで糖尿病リスクが判明 握力やバランス感覚が重要
2018年08月06日
2016年度の特定健診の実施率は51.4% 特定保健指導は18.8%で伸び悩み
2018年08月06日
「社会的な孤立」「閉じこもり」は危険 高齢者の死亡リスクが2倍超に
2018年06月22日
「老年医学推進5ヵ年計画」を学会が発表 人生100年時代の高齢者医療
2018年06月13日
水虫に対策するための8つの方法 高齢者の「白癬菌」は要介護のリスクに
スローガン川柳審査中
明治PA3
新着ニュース

トピックス&オピニオン
新型コロナウイルス関連

Dr.純子のメディカルサロン こころがきれいになる医学
保健指導リソースガイド
国際糖尿病支援基金
糖尿病ネットワーク 患者さん・医療スタッフのための糖尿病の総合情報サイト
糖尿病リソースガイド 医師・医療スタッフ向け糖尿病関連製品の情報サイト
日本健康運動研究所 健康づくりに役立つ情報満載。運動理論から基礎、応用を詳細に解説
セルフメディケーション・ネット セルフメディケーションの基礎から薬の知識までさまざまな情報を提供
日本くすり教育研究所 小・中学校で「くすり教育」を担う指導者をサポート