一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 JPALD
生活習慣病とその予防
主な生活習慣病
最近の関連情報・ニュース

運動器具によるけがや事故に注意 国民生活センターが報告書

キーワード: 高血圧 脂質異常症(高脂血症) 糖尿病 肥満症/メタボリックシンドローム 心筋梗塞/狭心症 脳梗塞/脳出血 三多(多動・多休・多接) 健診・保健指導 身体活動・運動不足

 国民生活センターは、家庭用健康器具によるけがや事故に関する報告書を発表した。全国の消費生活センターには年間50件前後の相談が寄せられており、最近3年間で件数が増加傾向にある。

 自宅で簡単に運動できる運動器具は、テレビショッピングをはじめ、インターネットやホームセンターなどで販売されており、比較的安価で購入することができる。

 同センターによると、家庭用運動器具には「ステッパー(足踏み型器具)」、「ルームランナー」、「開脚式器具」、「自転車型器具」、「スライダー・ローラー」、「金魚運動器具」、「EMS器具(低周波治療器を応用した腹筋マシン)」などがある。

 家庭内で、わずかな時間やテレビを見ながらでも器具を使って運動することができる運動器具への関心は高いという。総務省家計調査によると、スポーツクラブなどのスポーツ施設への支出が抑えられている一方で、「他の健康用具」への支出は一定の水準を保っている。

危害・危険情報が290件 ルームランナーで転倒や関節痛など
 国民生活センターなどが運営するデータベースによると、家庭用健康器具の危害・危険情報は2007年度から290件が寄せられており、相談事例の中には、「ゴム製のエクササイズ器具で目を強打し、視力が低下した」、「腹筋を鍛える器具を使用中、反動によりバランスを崩して顔面を強打し、けがをした」といった深刻な事例もある。

 表示が不十分であったことによりけがをした事例や、持病がある人が使用した事例、使用上の注意が不足している事例が報告された。健康器具には問題はなかったが、商品テストを実施した結果によって、製品改善が行われたケースもあった。

 同センターが実施した別の調査からは、テレビショッピングなどの通信販売などでは、購入前に使用上の注意や禁忌の確認ができないことや、消費者からみると購入後に自分の健康状態に合っているかわからないケースなどがあった。健康器具にトラブルが生じた際、企業側で十分に対処できていない現状が浮き彫りになった。

 同センターがまとめた報告書には、企業側への改善を求めるとともに、消費者に情報提供することで意識向上もはかっていく狙いがあるようだ。

 被害報告者の年齢の中心は40〜60歳代で平均年齢は51.0歳。290件のうち、約7割を女性が占めている。主な症状は、擦過傷・挫傷・打撲に続いて腰痛、皮膚障害だった。

 危害が発生した器具はルームランナーがもっとも多く、転んですりむいた、関節痛になったという事例が多い。次いでおなかや手足等に巻いて使用するベルト型振動機器具が多く、かゆみや腫れなどの症状が出ている。

運動によって症状が悪化するような場合は医師に相談を
 国民生活センターでは、全国の消費生活センターで受け付けた相談の解決のために、商品テストを実施した。家庭用健康器具についての中には、品質や表示上問題があるものもあった。

 例えば、「テレビショッピングで腹筋背伸ばし器具を買った。異音がしてゴムのバンド部分が切れ掛かっていた」との相談を受け、同型品を使用してベルトの耐久テストを行った結果、繰り返し伸縮することによって機能が徐々に低下し、耐久性が十分ではなかったとの調査結果が出たという。

 同センターは、消費者へのアドバイスとして、▽「健康器具は体に負荷をかけるものであることを理解し、購入するか慎重に考える。また、自分の既往歴や健康状態で器具が使用できるか確認する」、▽「取扱説明書等に書かれた使用方法を守る」、▽「その時の自分の体や健康状態に合わせて、自分の体力以上に運動しない。また、運動中に異常を感じたらすぐに中止する」、▽「使用後はストレッチ等で体をほぐす。また、購入時にはあらかじめ保管場所を考える」、▽「使用方法や製品について問い合わせをする場合もあるため、取扱説明書等の書類は必ず保管しておく」といった項目を示している。

 専門家からのコメントとして、日本体育大学健康学科の大野誠教授は「既往歴や持病で薬を飲んでいる人、病院にかかっている人などは、運動によって症状が悪化す るような場合もあるので、家庭用健康器具を使って運動を始める前に医師に運動量や内容の確認をした方がよい」とアドバイスしている。

 「ノルマを決めて運動するのではなく、体調に合わせて無理にならない程度の運動を日常生活に取り入れることが重要。取扱説明書の注意事項の中には、表現が具体的ではないものも見られる。取扱説明書の記載項目や内容についての基準などがあると、消費者にとって判断が容易になるのではないか」と指摘している。

家庭用健康器具による危害等について−気軽に運動できるはずがケガ!使う前には注意表示の確認を−(国民生活センター)

(Terahata)

関連トピック

疾患 ▶ 糖尿病

2019年12月02日
認知症の原因は酸化ストレス 新開発の抗酸化サプリメントで認知症を予防 臨床試験で実証
2019年12月02日
女性が妊娠中に味噌汁を飲むと子供の睡眠不足が減る 親の腸内細菌叢は子供に受け継がれる
2019年11月28日
「10月8日は、糖をはかる日2019」講演会レポート & 血糖値アップダウン写真コンテスト優秀作品公開
2019年11月22日
妊娠中の長時間労働や夜勤が健康リスクに 全国の約10万人の女性を調査 エコチル調査
2019年11月22日
ナッツが肥満や糖尿病のリスクを低下 ジャンクフードをナッツに置き換える食事法

疾患 ▶ 高血圧

2019年11月22日
ナッツが肥満や糖尿病のリスクを低下 ジャンクフードをナッツに置き換える食事法
2019年11月22日
保健指導で「食べる順番」に重点をおいた食事指導をすると減量効果が大きい
2019年11月22日
肥満・メタボの増加の原因は小児・若年期にある ユニセフ「世界子供白書2019」
2019年11月12日
魚を中心とした日本食は健康食 魚油のサプリメントについては賛否あり
2019年11月12日
日本高血圧学会が「台風19号により被害を受けられた皆さまへ」を公表

疾患 ▶ 肥満症/メタボリックシンドローム

2019年12月02日
肥満やメタボに対策し「フレイル」を予防 心身の活力低下を防ぐ3つの条件とは
2019年12月02日
認知症の原因は酸化ストレス 新開発の抗酸化サプリメントで認知症を予防 臨床試験で実証
2019年12月02日
女性が妊娠中に味噌汁を飲むと子供の睡眠不足が減る 親の腸内細菌叢は子供に受け継がれる
2019年11月22日
腸内細菌が内臓脂肪に影響 内臓脂肪の少ない人に多い菌が判明 健診のビッグデータを分析
2019年11月22日
ナッツが肥満や糖尿病のリスクを低下 ジャンクフードをナッツに置き換える食事法

疾患 ▶ 脂質異常症(高脂血症)

2019年11月22日
ナッツが肥満や糖尿病のリスクを低下 ジャンクフードをナッツに置き換える食事法
2019年11月22日
保健指導で「食べる順番」に重点をおいた食事指導をすると減量効果が大きい
2019年11月22日
肥満・メタボの増加の原因は小児・若年期にある ユニセフ「世界子供白書2019」
2019年11月12日
魚を中心とした日本食は健康食 魚油のサプリメントについては賛否あり
2019年11月06日
食事の改善で「腎臓病」のリスクを減らせる 高血圧・糖尿病・肥満がCKDの要因

テーマ ▶ 健診・保健指導

2019年01月09日
大人のがん教育を始めよう がん患者の就労問題に取り組む企業を支援 がん対策推進企業アクション
2018年12月25日
【保健師対象イベント】参加募集中! 第8回 産業保健プロフェッショナルカンファレンス「健康経営の視点での産業保健活動」
2018年11月25日
【保健師対象イベント】第7回 産業保健プロフェッショナルカンファレンス テーマ「職場巡視〜ありのままの現場を見られる産業保健師になる〜」
2018年11月14日
"防ごう、備えよう!低血糖―低血糖時のアクションプラン"公開 糖をはかる日
2018年10月19日
【健やか21】平成30年度「麻薬・覚醒剤乱用防止運動東京大会」(参加申し込み受付中)

一無・二少・三多 ▶ 三多(多動・多休・多接)

2019年12月02日
肥満やメタボに対策し「フレイル」を予防 心身の活力低下を防ぐ3つの条件とは
2019年12月02日
インフルエンザシーズン到来にそなえて 感染前の最後の砦「のどバリア」を高める習慣とは
2019年12月02日
認知症の原因は酸化ストレス 新開発の抗酸化サプリメントで認知症を予防 臨床試験で実証
2019年12月02日
女性が妊娠中に味噌汁を飲むと子供の睡眠不足が減る 親の腸内細菌叢は子供に受け継がれる
2019年11月28日
「10月8日は、糖をはかる日2019」講演会レポート & 血糖値アップダウン写真コンテスト優秀作品公開

疾患 ▶ 脳梗塞/脳出血

2019年11月28日
「10月8日は、糖をはかる日2019」講演会レポート & 血糖値アップダウン写真コンテスト優秀作品公開
2019年11月12日
魚を中心とした日本食は健康食 魚油のサプリメントについては賛否あり
2019年11月06日
ワカメなどの海藻を食べると心疾患リスクが低下 日本食の新たなメリットを解明
2019年10月17日
体重を3%減らすだけで肥満症を改善 肥満解消のための実践的取組み 【日本肥満症予防協会セミナー・レポート】
2019年09月05日
糖尿病の最新全国ランキング ベストは神奈川県 ワーストは青森県

疾患 ▶ 心筋梗塞/狭心症

2019年11月28日
「10月8日は、糖をはかる日2019」講演会レポート & 血糖値アップダウン写真コンテスト優秀作品公開
2019年11月12日
魚を中心とした日本食は健康食 魚油のサプリメントについては賛否あり
2019年11月06日
ワカメなどの海藻を食べると心疾患リスクが低下 日本食の新たなメリットを解明
2019年10月17日
体重を3%減らすだけで肥満症を改善 肥満解消のための実践的取組み 【日本肥満症予防協会セミナー・レポート】
2019年09月05日
糖尿病の最新全国ランキング ベストは神奈川県 ワーストは青森県

生活習慣 ▶ 身体活動・運動不足

2019年12月06日
【2/5市民公開講演会「多動で生活習慣病・がん予防」参加者募集中!】全国生活習慣病予防月間2020
2019年10月10日
運動が体の老化を抑制するメカニズムを解明 骨に加わる力が炎症を抑制
2019年09月17日
毎日の家事が女性の寿命を延ばす 軽い身体活動を積み重ねると死亡リスクが低下
2019年09月11日
筋肉の質の低下を決める3つの要因が判明 高齢者の筋肉を維持するために 名古屋大学
2019年08月30日
筋力アップで糖尿病に対策 血糖値の上昇を抑える 週1回の筋トレで効果
全国生活習慣病予防月間
大正製薬 コバラサポート
尿酸値PR
新着ニュース

トピックス&オピニオン
新型コロナウイルス関連

Dr.純子のメディカルサロン こころがきれいになる医学
保健指導リソースガイド
国際糖尿病支援基金
糖尿病ネットワーク 患者さん・医療スタッフのための糖尿病の総合情報サイト
糖尿病リソースガイド 医師・医療スタッフ向け糖尿病関連製品の情報サイト
日本健康運動研究所 健康づくりに役立つ情報満載。運動理論から基礎、応用を詳細に解説
セルフメディケーション・ネット セルフメディケーションの基礎から薬の知識までさまざまな情報を提供
日本くすり教育研究所 小・中学校で「くすり教育」を担う指導者をサポート