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日焼けマシンが皮膚がんの原因に 日焼けサロン禁止に向けた動き

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 日焼けサロンやスポーツジムで使われ、人工的に紫外線を出す「日焼けマシン」の使用は発がんリスクを高めるという研究が発表された。皮膚がんの発生数が年々増加傾向にあるが、その原因は強い紫外線を皮膚に浴びることだという。

 欧米では1970年代に日焼けマシンの人気が高まり、現在では何百万人もの人々が日焼けサロンに通っているといわれている。米国国立がん研究所などの2010年の調査結果によれば、国民の5.6%が前年に屋内で肌を焼き、女性、白人、若者でその割合は高い傾向にある。

 皮膚細胞にあるメラニン色素を産生する細胞ががん化したものが「メラノーマ(悪性黒色腫)」。発症頻度は高くないが、致命的な皮膚がんとしておそれられている。メラノーマをはじめとする皮膚がんの発生数は年々増加傾向にある。紫外線対策をしてこなかったことが増加の一因として考えられている。

 強力な紫外線を皮膚に浴びることが、皮膚がんの発症を高めるのは確実で、メラノーマや皮膚がんを予防するために必要なのは、長時間、過度の紫外線を浴びるのを避け、皮膚を紫外線から守ることだ。日焼けマシンの普及は、こうした流れに逆行している。

 肌を人工的に紫外線に当てて黒く日焼けを施すタンニングマシンや日焼けマシンと呼ばれる機器は、メラノーマの最悪の危険因子と考えられている。世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)は、2009年に日焼けマシンの使用を発がんリスク分類で最高レベルに引き上げた。

 さらに、日焼けマシンはメラノーマだけでなく、もっとも一般的な皮膚がんである「非黒色腫皮膚がん」のリスクも高めるおそれがあるという調査結果を、カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究チームが発表した。

 6ヵ国の約8万人のデータを解析したところ、日焼けマシンを使って肌を焼いている被験者は、屋内で肌を焼かなかった被験者と比較して扁平上皮がんのリスクは67%高く、基底細胞がんのリスクは29%高いことが確認された。

 25歳未満の若者の日焼けマシン利用による相対危険度は、扁平上皮がんでは2.02倍に、基底細胞がんでは1.40倍に上昇した。研究チームは、日焼けマシンは世界中で約17万人以上の新たな非黒色腫皮膚がんの発症に影響していると予測している。

 「若者を中心に、日焼けサロンに通う人は世界中に多いが、日焼けした肌を求める大部分の人々は、日焼けマシンが皮膚に与える悪影響について理解していないのではないか。日焼けマシンは、特に若い世代で皮膚がんの危険性を増加させる。オーストラリアとヨーロッパで若者の日焼けサロンの使用は禁止され、ブラジルではすべての年齢層において日焼けサロンの使用が禁止されている。米国でも、日焼けマシンの利用を制限するキャンペーンを行うべきだ」と研究者は提言している。

Tanning Beds Linked to Non-Melanoma Skin Cancer(カリフォルニア大学 2012年10月2日)

(Terahata)

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