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しのびよる高血圧の影 若い世代も安心できない

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 若い世代の人は高血圧と診断されても、適切な治療を受けない割合が、高齢者に比べ高いという研究が、米国心臓学会の年次学術集会で発表された。「高血圧のある人が適切な治療を受けないでいると、心臓発作、心不全、脳卒中、腎症などを発症する危険性が高くなる」と研究者は指摘している。

 高血圧は高齢者だけの病気ではない。米国をはじめとする先進国で、若い世代の高血圧が増えている。高エネルギー・高脂肪の食事や、運動不足などの不健康な生活習慣が増えていることが背景にある。

 「若い世代では、医療機関で検査を受け、高血圧と診断されても、その後に通院を続けて治療を受ける割合は、高齢の患者に比べ低い傾向がある」と米国心臓学会のヘザー ジョンソン氏は話す。

 研究チームは、米国の18歳以上の1万3,593人の男女性の電子カルテを調査した。対象者は、3年以内に外来診療で医師により高血圧の診断を受けていた。調査の結果、高血圧の診断を受け通院治療を続けている割合は、18〜24歳の年齢層では60歳以上の年齢層に比べ、72%に減っていた。

 さらに25〜31歳の年齢層では、高血圧の疑いがあっても、診断が確定しないまま放置されている割合が、65%に上ることもあきらかになった。

 高血圧は心疾患や脳卒中の重大な危険因子だ。「高血圧には自覚症状が伴わない。“まだ若いから大丈夫だろう”と安心してしまい、放置しておくと、高血圧から引き起こされるさまざまな病気の発症リスクが上昇するおそれがある」とジョンソン氏は指摘する。

 米国心臓学会によると、米国の成人の29%は高血圧症をもっているという。高血圧は若い世代でも増えている。20〜34歳の男性の11%、女性の7%は高血圧だという。

 若い世代では、高血圧の診断を受けず、治療を受けていない症例が多いので、実際にはもっと多い割合の人が高血圧だと予想されている。「若い世代の人が高血圧の検査を受け、早期から治療を開始するための仕組みづくりが必要だ」とジョンソン氏は強調している。

High blood pressure in young adults likely to go undiagnosed(米国心臓学会 2012年11月6日)

(Terahata)

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