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男性と女性ではうつの捉え方が違う

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 うつ症状の捉え方は男性と女性では異なり、女性のうつ状態に対しては男女とも共感をもちやすい傾向があることが、1,200人の成人男女を対象とした調査で示された。「男女の性差による偏見が、男性のうつを発見するのを遅らせ、治療の開始が遅れる原因になっている」と研究者は指摘している。

 うつ症状の捉え方は男性と女性では異なることが、英国で1,218人の成人を対象に行った調査で分かった。性差による固定観念が、うつ治療の邪魔をしている可能性があると、研究者は指摘している。

 男性と女性とでは、同じような状況に置かれている場合でも、感じ方や認識の仕方が異なる。職場やパーティ、バスの停留所など、さまざまな場所や状況で、男性と女性とでは認知の仕方が異なるケースが多い。男性や女性がうつのサインを示しはじめる場合に、似たことが起きている可能性があると研究者は指摘している。

 調査では実験参加者を2グループに分け、1つのグループには次のような物語を読んでもらった。

“この2週間、ケイトは気分の落ち込みを感じています。
彼女は朝起きたときに、沈んだ暗い気持ちになっており、それは1日中続いています。
以前のように物事を楽しむことができず、集中することもできません。
よいことが起きた場合ですら、ケイトは幸福を感じているようにみえません。”

 これを読んだ後、参加者は登場人物の状態を評価してもらった。女性のケイトに対しては、参加者の性別に関わらず「メンタルヘルスの障害を抱えている」、「疲労や不眠などの悩みがある」などと評価した。4分の3以上はケイトはうつの障害を抱えており、治療が必要だと評価した。「ケイトは問題を抱えていない」と評価した割合は10%だった。

 もう1つのグループには、上記の物語の主語を男性のジャックに置き換えて読んでもらった。すると、登場人物が女性である場合と、男性である場合で、その評価は異なった。

 すなわち、ジャックを「うつ状態である」、「メンタルヘルスの治療が必要である」と評価した割合は52%で、ケイトのときよりも低かった。さらに「ジャックは問題を抱えていない」と評価した割合は21%で、2倍以上に上った。

 また、男性参加者は女性参加者よりも、女性であるケイトの症状が改善困難で、メンタルヘルスの治療を受けることを勧める割合が高かった。男性であるジャックに対しては、男女の参加者で同じくらい治療を勧める意向が低かった。

 「男性はうつのような危機的な状況に対しても強いことが期待される。精神的な弱さを抱えていても、そのことを隠すことが求められる。そのため、うつの発見が遅れ、適切な治療を開始できないおそれがある」と研究者は指摘している。

Mental Health Literacy of Depression: Gender Differences and Attitudinal Antecedents in a Representative British Sample

(Terahata)

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