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コーヒーのポリフェノールが健康を改善

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 花王は、コーヒー豆に含まれるポリフェノール「クロロゲン酸」を摂取すると、動脈硬化の予防などで重要な役割を担っている「血管内皮機能」が改善することを研究で確かめたと発表した。また、クロロゲン酸を含むコーヒーの飲用により、血圧や体脂肪が改善することも分かった。

 クロロゲン酸はコーヒーに含まれるポリフェノールで、コーヒーの褐色や苦味、香りのもととなっている。コーヒーの飲用が、肥満や糖尿病、動脈硬化などの予防に有効であるという研究が報告されており、クロロゲン酸のもつ抗酸化作用が影響しているのではないかと注目されている。
クロロゲン酸類を摂取すると血管内皮機能が改善
 この成果は同社ヒューマンヘルスケア研究センター・ヘルスケア食品研究所と生物科学研究所によるもので、世界のコーヒー関連研究者が集う「第24回 国際コーヒー科学会議(ASIC)」で発表された。

 研究は3つに分けて実施された。1つ目の研究は「クロロゲン酸類による血管内皮機能改善」について。

 20名の成人男性を対象に、1日にクロロゲン酸類を140mg摂取した群と、クロロゲン酸類を含まない飲料を摂取した対照群に分け、血管拡張反応を指標とした血管内皮機能を、1ヵ月ごとに4ヵ月間にわたって測定を行った。その結果、試験飲料を摂取した群で血管内皮機能の改善が認められた。

 血管内皮機能とは、血管の最内層にある細胞がもっている機能のことで、血管の健康状態を維持するのに重要な役割を果たしている。血管内皮機能は、高血圧や糖尿病、脂質異常症、メタボリックシンドロームなど、さまざまな生活習慣病によりその機能が低下する。血管内皮機能が低下した状態が続けば、動脈硬化の進展、さらにはプラーク(粥腫)の不安定化を引き起こす。

酸化成分を低減させたコーヒーが有効
 2つ目の研究は、「クロロゲン酸類による血圧改善と酸化成分の影響」について。

 対象となったのは、血圧が正常高値およびI度高血圧(収縮期血圧が140-159mmHgまたは拡張期血圧が90-99mmHg)の成人男女。1日にクロロゲン酸類を300mg摂取できるように調整した焙煎コーヒー(クロロゲン酸類を含み、酸化成分を低減してある)を12週間、継続して飲んでもらった。

 その結果、クロロゲン酸類を含む焙煎コーヒーを飲んだ群では、血圧の改善が認められた。

 対照群として、クロロゲン酸類を含まず、酸化成分を低減した焙煎コーヒーを摂取した群、クロロゲン酸類を含み、酸化成分を低減していない焙煎コーヒーを摂取した群を設けた。

 どちらの対照群でも、血圧の改善はみられなかった。酸化成分の影響が確認されたとことで、血圧改善作用を十分に発現させるためには、クロロゲン酸類を豊富にするとともに、焙煎工程で生じる酸化成分を低減させたコーヒーが有効であることが示された。

 そして3つ目の研究は、「クロロゲン酸類による体脂肪低減」について。

 体格指数(BMI)の平均が27.7の肥満の成人男女(109名)を対象に、1日にクロロゲン酸類を300mg摂取できるように設計した試験飲料(クロロゲン酸類を含み、酸化成分を低減した焙煎コーヒー)または、クロロゲン酸類を含まず、酸化成分を低減した焙煎コーヒーのいずれかを12週間継続摂取した際の、体脂肪の変化などを調べた。

 その結果、クロロゲン酸類を含み、酸化成分を低減した焙煎コーヒーを飲んだ群では、体重や体脂肪(腹部脂肪)の低減が認められた。

 クロロゲン酸類の継続摂取によりエネルギー消費、特に脂質燃焼量が有意に増加することが確認されていることから、体脂肪の低減は、脂肪の消費を高める作用によるものと考えられると研究グループは説明している。

花王

(Terahata)

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