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有酸素運動はダイエット・メタボ対策に有利

キーワード: 三多(多動・多休・多接)

 もしもあなたがお腹周りの脂肪を落とし、体重を減らすことは望んでいるのなら、勧められる運動はウォーキングやランニングなどの有酸素運動だ――脂肪を燃焼するための運動は、筋力トレーニングよりも、有酸素運動の方が有利という研究が発表された。
脂質をエネルギー源とする有酸素運動
 「肥満対策や内臓脂肪を減らすために、どんな運動が効果的であるかを調査しました。その結果、一定の期間であれば、余分についた脂肪を燃やすための運動は、有酸素運動の方が有利であることが判明しました」と、ノースカロライナ州のダーラムにあるデューク大学のクリス スレンツ氏(運動生理学)は言う。

 スレンツ氏らの研究チームは、運動習慣をもたない234人の過体重や肥満の成人を対象に実験を行った。参加者を無作為に3つのグループに分け、それぞれ8ヵ月の運動に取り組んでもらった。

 運動の内容は(1)筋力トレーニング群(週に3日の重量挙げ)、(2)有酸素運動群(週に約20kmのランニング)、(3)筋力トレーニングと有酸素運動(週に3日の重量挙げ+週に約20kmのランニング)だった。

 その結果、体重の減少が大きかったのは、(2)と(3)のグループだった。意外なことに、(3)のグループは他の2グループに比べ運動量を倍増したにもかかわらず、体重の減少幅は(2)の有酸素運動群とあまり変わらなかった。

 有酸素運動(エアロビクス)は、酸素を使い体の糖質や脂質をエネルギー源とする、筋肉への負荷が比較的軽い運動だ。悪玉のLDLコレステロールや中性脂肪、体脂肪の減少を期待でき、冠動脈疾患や高血圧などにも効果がある。ウォーキングやランニング、サイクリング、室内でのエアロビクスやエアロバイク、プールでの水泳やアクアビクスなどがある。

 これに対し、筋力トレーニングは短時間に強い負荷がかかる運動で、筋肉を動かすエネルギー源として酸素はあまり使われない。運動により乳酸(疲労の原因物質)がつくられやすいのは、筋力トレーニングの方だ。

 ほとんどの運動やスポーツは、無酸素運動と筋力トレーニングのそれぞれの要素が組み合わさっている。例えば、ジョギングよりもウォーキングの方が運動強度の小さい分、有酸素性運動の割合は高くなる。

 「有酸素性運動を継続して20分頃から、エネルギー源は体脂肪に切り替わります。脂肪の減少を目的とする場合は、長い時間継続できる有酸素性運動が多いエクササイズを選ぶと有利です」とデューク大学のレズリー ウィリス氏(運動生理学)は言う。

 「筋力トレーニングを続けると、体の代謝能力が向上し、結果として限られた時間でより多くのカロリーを燃焼できるようになります。しかし、比較的若い人が、短期間に運動の成果を得たいのであれば、勧められるのは有酸素運動の方でしょう」と研究者はまとめている。

Aerobic Exercise Trumps Resistance Training for Weight and Fat Loss(デューク大学 2012年12月15日)

(Terahata)

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