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スマホのアプリでダイエットに成功 6.8kgの体重減

キーワード: 三多(多動・多休・多接)

 スマートフォンのダイエットアプリを活用し、1年間で6.8kgの減量に成功したとする研究が発表された。アプリの利用に加え、健康的な食事と運動を支援するプログラムに定期的に参加すると、体重コントロールはより成功しやすくなるという。

 「ふだん通りの生活を続けながら、行動をより健康的に変えていくのは難しいことです。しかし、使い勝手の良いアプリを活用し、適切なアドバイスを得られれば、減量の成功率は大きく上昇します」と米ノースウェスタン大学医学部のボニー スプリング教授(予防医学)は話す。

 発表された研究は、スマホのアプリと減量を支援するプログラムを組み合わせると、効果的に適正な体重を維持できることを示したはじめての研究だという。「アプリを活用して行われたランダム化比較試験としては最初の例です」(スプリング教授)。

高齢者もスマートフォンのアプリに適応
 研究に参加したのは、過体重か肥満の米国人69人、うち85.5%は男性で、平均年齢は58歳だった。参加者は全員、栄養や運動、行動変容に関する教育クラスに、最初の6ヵ月間は毎月2回、続く6ヵ月は毎月1回の頻度で参加した。

 参加者を、(1)スマートフォンの減量アプリを利用するグループ、(2)アプリを利用しないグループに分けた。参加者は週に1回、個々の体重や身体活動量などにもとづき、食事のカロリー摂取量や運動のカロリー消費量を設定した目標値を受け取った。

 研究に使用されたアプリは、食事や運動の内容を記録しカロリーを簡易計算し表示するというもの。毎日の動向をグラフで示したり、目標を設定すれば簡単なアドバイスも得られる。

 使用したアプリは簡便な操作で利用できるように工夫されていた。スマートフォンを利用したことのない年配の患者であっても、簡単な指導を受けただけで、操作できるようになったという。「年配の人は、スマートフォンの新しい技術に馴染めないという指摘もありますが、実際にはそんなことはありませんでした」とスプリング教授は説明する。

 運動や食事の記録を、(1)のスマートフォン群はアプリで入力し、(2)の対照群は用紙に記録した。記録は専門の医療スタッフに送られ、それをもとにアドバイザーは月に2回、アドバイスを10分〜15分間電話で行った。

 プログラムを1年間継続した後で、対象者の体重を実験開始時点と比較したところ、(1)のスマートフォン群は平均3.5kg(8.6ポンド)の減量に成功した。教育クラスに参加し講義を受けた患者に限ると、6.8kg(15ポンド)も減量に成功したことが分かった。

 一方、(2)のアプリのサポートを受けなかった対照群は、体重減少がみられなかった。

食事や運動の記録をもとにアドバイス
 「こうしたアプリを活用すれば、自分がどけだけのカロリーを摂取し、消費しているかを正確に知ることができます。アプリでフィードバックを得ることで、自分の行動を見直したり、より良い選択をできるようになります」とスプリング教授は説明する。

 減量指導の役割を担ったコーチは、患者にアドバイスを求められたときだけに指示を伝えるようにした。患者は常にコーチに相談できる状態にあることを知っており、実際に行動するのは自分自身であることを自覚していたという。

 「こうしたアプローチで特徴的なのは、患者が自身で能力を高めながら毎日の生活内で行えることです。食事や運動の正確な記録があれば、指導者は離れた場所にいても、適切にアドバイスできます」(スプリング教授)。

 アプリを使った肥満治療における課題としては、医師が診療行為として時間や労力を使い集中的に行う必要があるかを見極める必要があることを挙げている。

 またスプリング教授は、利用可能なアプリやツールの多くは、科学的な実証試験や有効性に関する検証を得て製品化されたものではない、と付け加えている。

Mobile App Boosts Weight Loss(ノースウェスタン大学 2012年12月10日)
Weight loss apps can benefit dieters(ノースウェスタン大学 2012年12月12日)

(Terahata)

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