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健康寿命を延ばすための12のチェックリスト

キーワード: 二少(少食・少酒) 「無煙」喫煙は万病の元 三多(多動・多休・多接)

 あなたが長生きするために、どんな健康リスクをチェックすればよいか知っていますか?――米カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究チームが、健康寿命を延ばすためのチェックリストを開発した。

 チェックリストは、12項目の質問に答えることでポイント計算できるようになっている。研究チームは、米国民健康調査の50歳以上の2万人のデータを解析し、このリストを開発した。危険因子のポイントのもっとも高いは死亡リスクが96%に達し、もっとも低い人は2.8%にとどまるという解析結果を弾き出した。

 患者と医師が共同でこのチェックリストに取り組むことで、深刻な健康リスクを減らせることができるという。リストの主な内容は次の通り――

(1)歳をとると体力は低下していきます
 一般的に、加齢にともない基礎代謝量は低下します。その主な理由として、筋肉などの除脂肪量の低下があげられます。このことは活動時のエネルギー代謝量の低下にもつながり、結果的に加齢にともないエネルギー消費量は低下していきます。

(2)あなたは男性? 女性?
 日本や米国をはじめとするほとんどの国で、男性よりも女性の方が平均寿命は長いと報告されています。動脈硬化を背景とする心筋梗塞や脳卒中は、男性の方が早くから発症しやすいのです。特に男性は中年になったら、定期的に健診をうけて、生活習慣病の予防や対策をすることが大切です。

(3)あなたは過体重? 肥満?
 BMI(体格指数)は、肥満度をあらわす国際的に用いられている指標で、[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で求められます。米国では25以上が過体重(太りすぎ)と判定されます。この段階で心筋梗塞や2型糖尿病を発症する危険性が高まります。
 肥満や過体重を指摘されたら、体重を減らし適正な体重を維持する対策をすれば、生活習慣病を予防できます。

(4)健診で糖尿病や高血圧を指摘されたことがありますか?
 糖尿病や高血圧症は初期の段階では、自覚症状らしい自覚症状がない点が共通しています。本人はとても元気で病気のことは頭になく、生活習慣が不健康であることも認識していません。しかし、この間にも動脈硬化はどんどん進行しています。
 健康診断で、脂質異常や高血圧、糖尿病がはじまっていると指摘されても、その段階でもまだ症状はほとんどなく、危険な状態が進行していると気づかない人が多いのです。
 しかし実際には、高血糖や高血圧などの危険因子が重なりあって動脈硬化を引き起こし、死への危険を早めています。初期の段階からしっかりと治療をすることが大切です。

(5)がん検診を受けていますか?
 死亡数を死因の順位別にみると、米国では1位が心臓病、2位ががんです(日本ではがんが死因の1位)。がんは2011年に脳卒中を追い越して死因の2位になり、多くの国民の生命を脅かしています。
 早期発見できれば多くのがんは治せます。自覚症状のない初期の段階で発見するためには、定期健診の受診が欠かせません。

(6)肺疾患の自覚症状はありますか?
 肺疾患は米国では死因の第3位になっています。慢性閉塞性肺疾患とは、いわゆる肺気腫や慢性気管支炎といった名前で呼ばれる、気管支や肺が炎症によって障害される病気の総称です。この病気になると、呼吸をうまくできなくなってしまうため、体の中に酸素が足りない状態になり、少し動くと息切れや息苦しさが出てきてしまいます。

(7)心臓病を指摘されたことはありますか?
 米国では心臓病が死因の1位です。狭心症は動脈硬化などによって冠動脈の内腔が狭くなり、血液の流れが阻害された状態です。動悸や息切れのほか、胸を圧迫されるような痛みの発作が起こります。
 一方、心筋梗塞は、動脈硬化により冠動脈の内腔に血栓が付着して血管がつまり、血液が流れなくなって心筋の細胞が壊死してしまう病気です。

(8)喫煙習慣はありますか?
 喫煙によりほぼすべての臓器が害を受け、病気にかかったり健康状態も悪くなったりします。喫煙により引き起こされる疾病は、喫煙期間が長いほど、どんどん増えていきます。たばこを吸うことで、冠状動脈疾患のリスクは実際の年齢よりも15年分進んでいます。
 良いニュースもあります。あなたが50歳代以下であれば、たばこをやめるのが遅すぎということありません。たばこを吸う人は、いますぐ禁煙をはじめましょう。

(9~11)入浴時やシャワーを浴びるとき、歩行時、リビングチェアを動かそうとしたときに、困難を感じたことはありますか?
 高齢になると、加齢や運動不足にともない、身体機能が低下しています。これに腰や膝を痛めるなど運動器の障害がともなうと、体のバランス能力、体力、移動能力の低下をきたします。特に女性では、骨自体がもろくなる骨粗鬆症も起こりやすくなります。
 立って歩く、衣服の着脱、トイレなどの日常生活動作を自立してしっかり行うことが基本です。運動を習慣として行い、運動器や体力の低下をできるだけ抑えることで、将来に寝たきりなどの要介護状態を防ぐことができます。

(12)自分で財政管理ができていますか?
 自分で請求書の支払をし、出入費を管理することが、生活していく上で不可欠ですが、認知症を発症するとそれが困難になります。
 認知症とは、脳血管疾患、アルツハイマー病その他の要因にもとづく脳の器質的な変化により、日常生活に支障が生じる程度にまで記憶機能や認知機能が低下した状態をいいます。
 認知症は、高齢期では誰にでも起こる可能性があり、高齢化が進む先進国で発症数は爆発的に増えています。昨年バンクーバーで開催された国際アルツハイマー病会議では、軽度認識障害を示す人の数は2倍に増えていると報告されました。

Predicting 10-Year Mortality for Older Adults(米国医師会 2013年3月6日)
Development and Validation of a Prognostic Index for 4-Year Mortality in Older Adults(米国医師会 2006年2月15日)

(mhlab)

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